オシム氏、日本代表の“進化”を評価 「プロ選手らしいチーム」になりつつある
オシム氏、日本代表の“進化”を評価 「プロ選手らしいチーム」になりつつある
イビチャ・オシムは、サラエボの自宅で年末年始を過ごした。 冬の間は雪に埋もれるグラーツよりも、寒さが厳しいとはいえ積雪はそれほどでもないサラエボの方が、多少なりとも過ごしやすくはあるのだろう。 ただ、1月半ばには、シュトルム・グラーツのクラブ設立110周年記念式典がある。主賓のオシムを欠いては成り立たない行事であり、そのときにはまたグラーツに戻ることになるとのことである。 オシムからの新年のメッセージが届いた。 日本サッカーへ込める思いと期待を、オシムが受話器の向こうから語った。懐かしかった羽生直剛との再会も。ここにお届けするのは、そんなオシムの直近の声である。 なお、彼は、アジアカップ期間中の不定期インタビューの申し出にも快諾してくれた。フィリップ・トルシエも同様で、本欄ではふたりの分析と評論をロシアワールドカップ同様に掲載する。 「日本のサッカーは良くなっている」 ――元気ですか? 「
世界のサッカーシーンと日本サッカーをピッチ内外から、独自の視点を持って見つめ続けてきたイビチャ・オシムと宮本恒靖。日本とヨーロッパを比べて感じる、日本サッカーの特徴や武器、そして世界のサッカーをけん引するリーガ・エスパニョーラの2大クラブの印象とクラシコについて2人が語る。 ■必要以上のものを背負う日本人は、ヨーロッパではマイナスだ 宮本:日本代表が南アフリカW杯からブラジルW杯までの4年間で成長した部分を教えてください。 オシム:サッカーは国力をある程度反映したもので、日本の経済力や国際的影響力を考えれば当然だ。日本が世界に追いついたということであり、W杯に連続出場しているのは、進歩しているということだ。 宮本:一方で成長していない、変わっていないところはどこですか? オシム: 日本人は背も高くないし、世界では身体的にハンディキャップがある。だが、運動能力(動き回る能力)、積極性(アグレ
「オシムの伝言」(みすず書房)著者であり、前日本代表監督イビチャ・オシムの専任通訳を務めた千田善さんにお話しを伺う後編。今回はオシムが脳梗塞で倒れてからの日々について語っていただいた。これまで数多くの「オシム本」が世に出ているが、闘病とリハビリの日々についてこれほど克明に描かれたのは、おそらく本書が初めてであろう。何しろ千田さんは、家族も入れないような集中治療室にも立ち会い、闘病から復活までのプロセスをずっと間近で見守り続けていたのである。急報を聞き「今夜は帰れないかも」と言い残して家を出てから、実に1カ月半。それは、代表チームの通訳とはまったく異なる濃密な日々であった。(取材日:1月19日 インタビュアー:宇都宮徹壱) ■闘病中につけていたノート ――いよいよオシムさんが倒れてから回復するお話を伺いたいのですが。倒れたのが07年11月16日のことでしたね それから意識を取り戻すまで、1
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