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ブックマーク / nakaosodansitu.blog21.fc2.com (2)

  • 加害者も被害者も犠牲者

    「先生、私は人を殺しませんよね」 その方は泣かれた。 「大丈夫!」 私は、支えた。 箱庭療法をやっている間中、その箱庭の中でありとあらゆるシチュエーションで両親を殺し続けた方 家具が飛び、服をズタズタに切り刻み、包丁を構える日々… 秋葉原の事件が不安の影を落としていた。 自分は間違っていなかったと深く安堵された。 これからハラスメント・ワールドからの離脱に向けての作業が始まる…。 ---------------------------------------------------- 長いカウンセリングから帰ると、電話があった。 赤信号でつっこんできた車に親友を奪われた過去を持つ。 自殺して天国から追い返されたその方は、秋葉原の犯人と被害者の両方の気持ちが分かり、さらに先の見えない孤独が深まる事が重なって虚無が襲う中、それでも前を向こうとされている。 「大丈夫!正しい位置に来ている」 私は

  • 「秋葉原通り魔 弟の告白」(前編)-1.捨てられた兄と救われた弟

    週刊現代6/28号(日発売)にタイトルに掲げた弟の告白記事が掲載された。22歳の弟は次のように語る。 『被害者・遺族の方々に与えてしまった、想像を絶する苦痛、また、国民の皆さんに与えた不安を取り除くためには、謝罪だけではなく、事件に関して何らかの説明をすることが必要だと思いました“犯人”と同じ屋根の下で過ごした影響を説明することが、今回の凶行を起こした原因をひもとくきっかけになればと思い、この手記を発表することにいたしました』 『私の家の恥部をさらすことで、犯人が犯行に及んだ説明の一端になれば……。そのことが現在の私にできるすべてだと思っています』 真摯な姿勢で『原因をひもとくきっかけ』を提供してくれたのだから、そこから感じることを書いてみたい。 <秋葉原無差別殺傷事件> ★「秋葉原通り魔 弟の告白」(前編)---------------------------- 1.捨てられた兄と救わ

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