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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (153)

  • 日本の「需給ギャップ」がプラスに...なぜこれが重要なのか? もう大規模緩和はやめるべきなのか?

    <日銀の緩和策や政府の景気対策の有力な根拠の1つは「需給ギャップのマイナス」だったが、これが3年9カ月ぶりにプラスになった> 内閣府が、日経済の需要と供給の差を示す需給ギャップが3年9カ月ぶりにプラスになったと発表した。需給ギャップがプラスになったということは、需要に対して供給が足りないということであり、日経済が人手不足やコスト増加によって供給制限に陥った可能性が推察される。 この状況は長期にわたって継続するとの見方もあり、もしそれが事実なら、日はいよいよ格的なインフレ時代に突入したことになる。 日経済の需給ギャップは、これまで長期にわたってマイナスが続いており、日銀が大規模緩和策を継続したり、政府が大型の景気対策を実施する有力な根拠の1つとなってきた。しかしながら需給ギャップというのは、あくまで推計値であり、各期の結果だけを根拠に金融政策や財政政策を決めるのは適切とはいえない。

    日本の「需給ギャップ」がプラスに...なぜこれが重要なのか? もう大規模緩和はやめるべきなのか?
  • サッカー女子W杯で大健闘のイングランドと、目に余る「男子ならあり得ない」光景の数々

    <女子サッカーワールドカップで、準優勝したイングランド代表。女子サッカーの人気は高まり、発展を遂げたものの、まだ男子サッカーと比べるとあり得ないような扱いも残る> 8月20日に閉幕した女子サッカーワールドカップ(W杯)の最後に、奇妙な瞬間があった。準優勝したイングランドのゴールキーパー、メアリー・アープスがゴールデングローブ賞を受賞し、英BBCの解説者が、それでも彼女のレプリカユニフォームを買うことはできない、と今大会で何度目かの指摘をしたのだ。スポンサーのナイキは、大会中に商業的な理由からキーパーのユニフォームを発売しなかった(キーパー以外の選手のユニフォームは発売)。明らかに、男子サッカーならこれはあり得ないだろう。 イギリスでは今回、見ようと思えば女子W杯の試合は全て見られたが、ほとんどは「通常の」テレビ番組ではなくBBCやITV局のストリーミング配信。繰り返すが、男子サッカーならあ

    サッカー女子W杯で大健闘のイングランドと、目に余る「男子ならあり得ない」光景の数々
    ktakeda47
    ktakeda47 2023/08/30
    正直に言うと「潜んで」無くて、そうとしか見えないと言ってしまっているわ私。 "女子サッカーは独自の長所を持つ個別の競技というより、男子サッカーの劣化版のような考えが潜んでいる"
  • 死者700万人、コロナ緊急事態終了...「本当の終息は、次のパンデミックが始まった時」の意味

    <公式発表で700万人、実際には2000万人もの死者を出したとも言われる新型コロナについて、ついにWHOが緊急事態の終了を発表した> 世界保健機関(WHO)は5日、新型コロナウイルス感染症について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当てはまらなくなったと発表した。2020年1月に「緊急事態」を宣言してから3年3カ月余、死者は公式発表で少なくとも700万人、実際には3倍近い2000万人に達している恐れがある。緊急事態の終了はパンデミックの終息を意味しない。 1週間当たりの死者はピーク時(21年1月)の10万人超から今年4月下旬時点で3500人超に減少。WHOの緊急委員会はコロナ関連の死者数、入院や集中治療を要する患者の減少、集団免疫の高さを強調し、コロナウイルスの変異による不確実性が残っていることを認める一方で「パンデミックの長期管理に移行する時期だ」と勧告した。 これを受け、WHO

    死者700万人、コロナ緊急事態終了...「本当の終息は、次のパンデミックが始まった時」の意味
  • 空から大量の魚が降ってきた! 同じ町で過去30年間に4回目、謎の現象の原因は?

    Fish Keep Falling from Sky Onto Same Town and Experts Aren't Sure Why <オーストラリアの砂漠地帯の端に位置する町に、無数の魚が降ってきた。世界各地で観測されるこうした現象はなぜ起きるのか?> オーストラリア北部準州(ノーザンテリトリー)の奥地にある辺境の町ラジャマヌで今月、大量の魚が空から降ってくるという奇妙な現象が起きた。州都ダーウィンから900キロメートルほど南の乾燥した大地にあるこの町では、しばしば雨ではなく、魚が降る。今回のような出来事は、過去30年間で4回目。前回は2010年に、魚が空から降り注いだ。 ■【写真】道路に散らばる無数の魚...豪ラジャマヌの町に魚が降った様子 「巨大な嵐が町へと向かっているのが見えたが、ただ雨が降るだけだと思っていた」。中央砂漠地方議会のラジャマヌ選出議員アンドリュー・ジョンソン・

    空から大量の魚が降ってきた! 同じ町で過去30年間に4回目、謎の現象の原因は?
    ktakeda47
    ktakeda47 2023/02/26
    マグノリア
  • 「EU離脱を後悔」──人手不足、光熱費1000%上昇...止まらない英国の衰退

    <ブレグジットから3年が経過した英国。間違いを認めない政治家によって、ますます悪化する英経済。自ら招いた暗い未来について> あの店も閉店か──。町の中心部で、店の窓が白いペンキで塗られていく。近くの店では、家族連れが毛布を大量に買い込んでいる。フードバンクは大行列だ。パブは閉店時間が早くなり、まるまる休業する日も増えてきた。 ここはイングランド北西部の田舎町ペンリス。寒くて、惨めで、数え切れないほどの問題にがんじがらめになった町だ。2月は例年よりも一段と寒くなると予想されているが、暖房も入れられないなか、人々の暮らしは一体どうなってしまうのか。 ほとんどの店が、週に数えるほどの日しか営業しておらず、営業日も午後4時には閉まってしまう。創業25年の人気パブや、18年前からある料雑貨店も閉店した。安売り衣料品店さえも、売り上げが半減したため店を畳んだ。 サプライチェーンの問題でスーパーマーケ

    「EU離脱を後悔」──人手不足、光熱費1000%上昇...止まらない英国の衰退
  • 「アルツハイマーになりたくなければフロスせよ」 北欧の学者がそう説くワケは?

    アルツハイマー型認知症の発症を避けるにはどうすればいいのか。分子生物学者のニクラス・ブレンボー氏は「アルツハイマー病の治療法は確立されていないが、発症には微生物の関与が疑われている。このためデンタルフロスを使っていると、予防効果があるかもしれない」という――。 脳細胞が死滅し記憶が消えていくアルツハイマー病 アルツハイマー病は高齢者に降りかかる最悪の不運の一つだ。この神経変性疾患に侵されると生涯の記憶がゆっくりと消えてゆき、やがて愛する人々のことさえ思い出せなくなる。長く生きた末に迎えるきわめて残酷な終焉(しゅうえん)である。 この病気の特徴は脳にタンパク質のプラークが現れることだ。このプラークはアミロイドβと呼ばれるペプチド(鎖状につながったアミノ酸)が凝集し、小さな塊になったものだ。この塊ができる理由はわからないが、これが脳内で炎症を引き起こし、やがて脳細胞を死滅させる。 そうであれば

    「アルツハイマーになりたくなければフロスせよ」 北欧の学者がそう説くワケは?
  • 【解説】最新の研究で解明進む、ネアンデルタール人の新事実──そして我々のこと

    <ネアンデルタール人と現生人類との違いはごくわずかだった。では、どうして私たちが地球で生き残ったのか> 地球上から姿を消して4万年近く。いまネアンデルタール人が脚光を浴びている。 近年の研究によると、太古の時代に生きた太い眉の私たちの親戚たちは、料理人であり、宝石職人であり、画家でもあったらしい。昨年は、ネアンデルタール人の遺伝学的研究の業績により、スウェーデンの古遺伝学者スバンテ・ペーボがノーベル医学・生理学賞を受賞している。 最も新しい発見を見れば、いま科学者たちの目の色が変わっている理由がよく理解できる。 ロシア・シベリア南部のアルタイ山脈にあるチャギルスカヤ洞窟は、ネアンデルタール人の基準からすると、ゴージャスな邸宅と言えるだろう。崖近くの洞窟には2つの部屋があり、入り口からは広大な渓谷を見渡せる。洞窟の住人たちは、緑豊かな土地を移動する馬やバイソンなどの獲物をすぐに見つけられたは

    【解説】最新の研究で解明進む、ネアンデルタール人の新事実──そして我々のこと
    ktakeda47
    ktakeda47 2023/01/19
    "「太平洋に航海に出て、イースター島を見つける前に命を落とす人がたくさんいたなんて、どうかしているとしか言えない。今だって人類は火星に行こうとしている。私たちは探検をやめられない。"
  • 「水の惑星!」広大な海で覆われた惑星の候補が2つ発見される

    <赤色矮星「ケプラー138」を公転する太陽系外惑星「ケプラー138c」と「ケプラー138d」は、その体積の大部分を水が占める「水の世界」かもしれない......> 218光年先のこと座方向にある赤色矮星「ケプラー138」を公転する太陽系外惑星「ケプラー138c」と「ケプラー138d」は、その体積の大部分を水が占める「水の世界」かもしれない。 カナダ・モントリオール大学らの研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡による「ケプラー138c」と「ケプラー138d」の観測データを分析し、その研究成果を2022年12月15日、学術誌「ネイチャー・アストロノミー」で発表した。 「『水の惑星』と確信できる惑星を観測したのはこれが初めてだ」 これによると、「ケプラー138c」と「ケプラー138d」の半径はいずれも地球の約1.5倍で、「ケプラー138c」の質量は地球の約2.3倍、「ケプラー1

    「水の惑星!」広大な海で覆われた惑星の候補が2つ発見される
  • 自称「言論の自由絶対主義者」が買った「おもちゃ」とマスクが取り憑かれる思想

    「言論の自由絶対主義者」のマスクはツイッターをどうする? PHOTO ILLUSTRATION BY DADO RUVICーREUTERS <マスクによるツイッター買収後、大手企業の広告停止が相次いでいる。「言論の自由」に関して、マスクが信奉するシリコンバレーで人気の「長期主義」とは?> 天才エンジニア起業家のイーロン・マスクが、新しいおもちゃを手に入れた。10月27日、マスクは2億5000万人以上の登録ユーザーを抱えるソーシャルメディア企業、ツイッターの買収を完了させオーナーになった。 しかし、マスクは子供っぽいナルシシストで、しばしば幼稚なツイートをする人物。表面的な知識と深い洞察力を混同している可能性がある。数百万人に影響を及ぼす立場の人間は発言を自ら律し、自分が理解しているテーマについてのみ話す(あるいはツイートする)べきだが、マスクにはそれに気付ける成熟度もない。 アメリカでは

    自称「言論の自由絶対主義者」が買った「おもちゃ」とマスクが取り憑かれる思想
    ktakeda47
    ktakeda47 2022/11/09
    ボロクソ。 "マスクは子供っぽいナルシシストで、しばしば幼稚なツイートをする人物。表面的な知識と深い洞察力を混同している可能性がある。"
  • 植民地支配の「罪」をエリザベス女王は結局、最後まで一度も詫びることはなかった

    1961年には旧植民地ガーナを訪れ、かつて栄えたアシャンティ国の王族に会った KEYSTONE-FRANCEーGAMMAーKEYSTONE/GETTY IMAGES <黒人奴隷を酷使して植民地で儲けたことで大英帝国の礎を築いたという過去を、逝去したエリザベス女王は謝罪しなかった> まずい、わが国は出遅れたぞ。16世紀の半ば、エリザベスという名のイングランド女王は周辺諸国を見回して、そう気付いた。見よ、大陸の諸王国は世界の果てまで領土を広げているではないか。 先鞭をつけたのはポルトガルとスペインだった。まずはポルトガルが15世紀半ばに西アフリカまで船を出し、現地の金を輸入し始めた。それからサントメという小さな島を占領し、大規模農場で「売買可能な商品」としての黒人奴隷を働かせるという画期的な手法を考案し、サトウキビの大量生産を始めた。 大西洋を南下してサトウキビを栽培・加工し、そこで働かせる奴

    植民地支配の「罪」をエリザベス女王は結局、最後まで一度も詫びることはなかった
    ktakeda47
    ktakeda47 2022/09/21
    目くそ鼻くそだけど世界史の近現代に登場する大英帝国は鬼畜よね。 "アフリカの人的資源と天然資源を搾取し、奴隷化し、支配した過去がある。この根深い問題に目を向けることなく、通り過ぎようとする今の状況"
  • 岸田政権は潔く国葬を撤回せよ

    岸田首相も、国葬の判断を早まったと感じているかもしれない  Eugene Hoshiko/REUTERS <さまざまな計算違いでここまで大ごとになってしまった国葬問題で試されているのは、岸田首相の「撤退力」だ> 7月8日に銃撃事件で亡くなった安倍晋三元首相の「国葬儀」が9月27日に行われる予定だ。しかし法的根拠の曖昧さや旧統一協会問題への関心への高まりにより、世論調査では国葬に反対する声が多数派となった。当初目論まれていた海外の大物政治家の弔問もほとんどない。反対する声を押し切って国葬を強行する意味はあるのだろうか。招待状の発送など国葬の既成事実化が進んでいるが、今からでも止めたほうが岸田政権のためでもあるのではないか。 銃撃当初のムードが一変 筆者は7月に「安倍元首相の国葬に反対する」という記事を出した。安倍晋三元首相の功績には論争の余地があり他の首相経験者に対して特別扱いする根拠はない

    岸田政権は潔く国葬を撤回せよ
    ktakeda47
    ktakeda47 2022/09/15
    これほど自業自得って言葉がピッタリ合う事件で死んだ人を見たことない。国葬に値する?
  • 180キロ以上に広がる世界最大の植物が発見される

    オーストラリア西海岸中央部で、世界最大の植物が発見された...... Chris Gordon-iStock <オーストラリア西海岸中央部で、世界最大の植物が発見された......> ユネスコ(UNESCO)の世界遺産に登録されているオーストラリア西海岸中央部のシャーク湾で、一個体として180キロ以上に広がる海草の一種「ポシドニア・オーストラリス」が見つかった。 これは既知の植物として最大となる。その研究論文が2022年6月1日付の「英国王立協会紀要B」に掲載された。 染色体数が通常の2倍 西オーストラリア大学とフリンダース大学の研究チームは、シャーク湾の海草藻場の遺伝的多様性を調査するべく、2012年と2019年にシャーク湾の計10カ所でポシドニア・オーストラリスの試料144点を採取し、遺伝子マーカー1万8021件を解析した。その結果、1のポシドニア・オーストラリスから200平方キロに

    180キロ以上に広がる世界最大の植物が発見される
  • 湖の水を吸い込むような巨大な穴の正体とは

    ダム湖にできた巨大な穴...... Monticello Dam spillway, Lake Berryessa-wikimedia <一定の水位を超えると、余剰水が螺旋状に渦を巻きながら大きな穴の中へと垂直に流れ落ちていくダム穴「「朝顔型洪水吐(こうずいばき)」......> 米カリフォルニア州北部ナパバレーにあるベリエッサ湖は、1957年にモンセティセロダムが建設された際に造られたダム湖だ。水位が440フィート(約134メートル)を超えると、余剰水が螺旋状に渦を巻きながら大きな穴の中へと垂直に流れ落ちていく。それはまるで異次元へと吸い込まれていきそうな不思議な光景だ。地元では「グローリー・ホール」として親しまれ、観光スポットにもなっている。 直径22メートル、まっすぐ61メートル下に落ちていく このダム穴は正式には「朝顔型洪水吐(こうずいばき)」と呼ばれ、ダムや堤防から出る水の流れを

    湖の水を吸い込むような巨大な穴の正体とは
  • ロシア軍「衝撃の弱さ」と核使用の恐怖──戦略の練り直しを迫られるアメリカ|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    ロシアウクライナ侵攻に抗議して、ウクライナの国旗色に塗られた第2次大戦中のソ連軍の記念碑(2月27日、ブルガリアの首都ソフィア) Spasiyana Sergieva-REUTERS <ウクライナ侵攻の最初の3日間でわかったことは、ロシア軍が西側の脅威にはなりえないほど弱かったことだ。しかしそれは同時に、プーチンを追い詰め過ぎると当に核兵器を使いかねない恐怖と隣り合わせになったということだ> ウラジーミル・プーチン大統領のウクライナ侵攻で明らかになったこの事実は、パラダイムシフト的な驚きをもたらし、ロシアの実力、脅威、そして国際舞台におけるロシア政府の将来に対する西側諸国の見方を一変させるだろう。 戦闘開始からわずか1日で、ロシアの地上軍は当初の勢いをほとんど失った。その原因は燃料や弾薬、糧の不足に加え、訓練や指導が不十分だったことにある。ロシアは陸軍の弱点を補うために、より離れた場

    ロシア軍「衝撃の弱さ」と核使用の恐怖──戦略の練り直しを迫られるアメリカ|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    ktakeda47
    ktakeda47 2022/03/03
    "ロシアの視点に立てば、軍隊の弱さが露呈したことで、核保有が自国の真の強みだという認識が強まったはずだ。"
  • 歴史上初めて、探査機が太陽に「触れた」

    太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブがコロナに入ったときのイメージ NASA's Goddard Space Flight Center/Joy Ng <2018年8月に打ち上げられたNASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が、コロナに入り、太陽に「触れた」ことが報告された> アメリカ航空宇宙局(NASA)によって2018年8月12日に打ち上げられた太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は、2021年4月、太陽の上層大気であるコロナに初めて到達した。2021年12月14日、学術雑誌「フィジカル・レビュー・レターズ」で報告されている。 <参考記事> 太陽コロナに触れる探査機、熱で溶けない4つの理由へ 太陽に接近し、観測データを送り続ける探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」 5時間にわたってコロナに入った 太陽には、地球のような固体表面がなく、重力と磁力によって太陽と結合し

    歴史上初めて、探査機が太陽に「触れた」
  • 182世代、ある珍しい遺伝子変異が大陸を超えた変遷が明らかに

    <米ユタ大学の研究チームは、何世紀にもわたり大陸をまたいだ心房細動の原因遺伝子の伝播について調べた> 心房細動(AF)とは、異常な電気信号により心房が痙攣したように細かく震え、規則正しく収縮できずに血液をうまく全身へ送り出しづらくなる不整脈の一種だ。動悸、息切れ、倦怠感などの症状のほか、心房内で血栓が形成されやすくなり、脳梗塞などのより深刻な病気を引き起こすこともある。 心房細動には何らかの遺伝性が関与していると考えられてきた。中国・同済大学の研究チームは、遺伝性心房細動患者の家族を研究し、「心拍リズムの維持に不可欠なイオンチャンネル遺伝子『KCNQ1』で原因となる突然変異が認められた」との研究論文を2003年に発表している。 約5000年前に北欧で変異が起き、デンマークから米国東部、米国西部へと 米ユタ大学の研究チームは、遺伝子検査サービス「アンセストリーDNA」との提携のもと、何世紀も

    182世代、ある珍しい遺伝子変異が大陸を超えた変遷が明らかに
  • デルタ株は症状が違う? ワクチンの効果はいつから弱る?〈変異株とワクチンQ&A〉

    <脅威が増す変異株への賢い対処法を考える。11の素朴な疑問に答えます(前編)> ※誌8月24日号「日人が知らない 変異株の正体」特集より コロナ禍を生き抜く上で厄介なのは、刻々と変異を続けるウイルスの最新情報をフォローしなくてはならないことだ。 公衆衛生当局の勧告を自分の状況に合わせて取り入れるには、さまざまなリスクを考慮して、適切な判断を下す必要がある。 ワクチンはウイルスから身を守るのに有効ではある。しかし感染が急激に拡大すれば、ワクチンを接種していようといまいと、全ての人の感染リスクが高まる。 従来株よりもはるかに感染力が強いデルタ株の流行によって、そのリスクはさらに高まっている。 そのため米疾病対策センター(CDC)は7月末、感染拡大地域ではワクチン接種を済ませた人にも屋内でのマスク着用を求める勧告を出した。 何をどう判断するかは、個人の状況や考え方によって変わる。例えば免疫系

    デルタ株は症状が違う? ワクチンの効果はいつから弱る?〈変異株とワクチンQ&A〉
  • 自宅療養で人々を見殺しにすると決めた菅首相

    <菅政権は全力で国民の生命を救おうとはしていない。何もしなくても「政権は安泰」と高を括っているからだ> 8月2日、政府は新型コロナウイルスで、「中等症」であっても「症状が軽い」あるいは「重症化リスクの少ない」患者に関しては、「自宅療養」を可とする方針を出した。これまでは原則的にコロナ患者は入院、無症状や軽症の場合は宿泊施設に入るという方針で進めていたが、その方針を転換したかたちだ。 オリンピックの開会式を含む7月の4連休以降、日全体に渡って新型コロナウイルスの急増がみられ、特に東京では一日4000人を越える感染者が出ている。すでに小池百合子都知事は比較的軽症の独身者に対して「自宅を病床のようなかたちで」と「自宅療養」を勧めていた。また、今年春に大阪で感染者が急増した際、入院もホテルなどの施設に入ることもできず、自宅でほぼ放置された患者が続出した。大阪の死者数の多さは、それが一因だと言われ

    自宅療養で人々を見殺しにすると決めた菅首相
    ktakeda47
    ktakeda47 2021/08/04
    いや、なんか違う気がする。 "このような日本政府の横暴と共犯関係にあるのは、どんなに首相や大臣の答弁が破綻していようと決してその場で突っ込まないメディア"
  • 「4万2000年前の地磁気逆転が地球環境を大きく変化させた」との研究結果

    南北の磁極が入れ替わる「地磁気逆転」がこれまでに何度か発生している...... ttsz-iStock <南北の磁極が入れ替わる「地磁気逆転」によって地球の大気がどのように変化したかが初めて示された...... > 地磁気(地球が持つ磁気)は、地球に降り注ぐ宇宙線や太陽風を遮る「保護シールド」だ。地磁気は絶えず変化しており、南北の磁極が入れ替わる「地磁気逆転」がこれまでに何度か発生している。 最近の大規模な地磁気逆転「ラシャンプ地磁気エクスカーション」は4万1000〜4万2000年前に約800年にわたって起こったとみられるが、これが地球にどのような影響を及ぼしたのかは不明であった。 地磁気が弱まり、気候変動が起きた...... 豪ニューサウスウェールズ大学(UNSW)と南オーストラリア博物館の研究チームは、ニュージーランド北部の湿地帯で4万年以上保存されているカウリマツの年輪を分析。 「ラ

    「4万2000年前の地磁気逆転が地球環境を大きく変化させた」との研究結果
  • 14年間で死者2000万人超 現代中国にも影引きずる「太平天国の乱」という未解決問題

    太平天国に現れた問題点は、急速に大国化へ向かう今の中国でも未解決のままくすぶり続けているという。画像は南京郊外で戦う太平天国軍。 © Wu Youru 2000万人超の死者を出した「太平天国の乱」とは何だったのか。国際基督教大学の菊池秀明教授は「太平天国に現れた問題点は、急速に大国化へ向かう今の中国でも未解決のままくすぶり続けている。権力集中、不寛容さは香港や台湾にも深刻な影響を与えている」という――。 太平天国の乱とは何だったのか 14年にわたる太平天国の内戦は1864年に終わった。戦場となった地域とくに江南三省(江蘇、安徽、浙江)の被害は大きく、江蘇だけで死者は2000万人を超えた。読書人たちは流亡の苦しみに遭い、死んだ男女を「忠義」を尽くした者や「烈女」として顕彰した。死者の記憶は儒教を中心とする伝統文化の再興という形をとって伝えられた。 清朝は南京占領後も太平天国の生き残りに対する

    14年間で死者2000万人超 現代中国にも影引きずる「太平天国の乱」という未解決問題