今回の記録的な大雨で山形県内では住宅の浸水など大きな被害が発生しましたが、住民たちは早めの避難を心がけ、実行に移しました。 最上川が3か所で氾濫した大石田町では、1028世帯、3000人あまりに避難指示が出され、4人に1人が避難所に避難しました。 町のほぼ全域が断水し、浸水被害を受けた住宅も100棟以上に上りましたが、けが人は1人もいませんでした。 町は最初の氾濫が起きた時間帯の5時間以上前、28日午後6時すぎに流域の地区の住民に「避難勧告」を出し、午後7時半に、「避難指示」へと切り替えました。 災害への対応に当たった大石田町総務課の高橋慎一課長は、「最上川と同じように急流として知られていた熊本県の球磨川が、短時間で氾濫した最近の災害も参考に、早めに避難勧告を出した。水位の上がり方が尋常ではないと感じ、空振りになってもかまわないと、早めに避難指示に切り替えた」と話しています。