「「１８年目の正義」英社会の闇照らす」：イザ！英国で３日、１８年前に発生した殺人事件の容疑者２人に有罪判決が下された。事件はロンドン市内で友人とバスを待っていた黒人少年が、白人少年らの集団にナイフで刺し殺されたというもの。事件解決が遅れた背景には、英国の警察内にはびこる人種差別意識があったという。かつての植民地などから移民を受け入れ、多民族国家の道を歩む英国。しかし“１８年目の正義”は、英社会が抱える課題を改めて浮き彫りにしている。関連記事長官銃撃…「闇」解明のキーマン平田容疑者、残る２人と「接点ない」記事本文の続き ■動かぬ警察 「自分の息子が土に埋められたままだというのに、どうやって祝えというの？」 殺害されたステファン・ローレンス君（事件当時１８歳）＝写真（ロイター）＝の母、ドーリーンさんは、容疑者が有罪となっても、犠牲となった息子は帰ってこない無念さをそう表現した。 事件が起きたのは１９９３年４月。ステファン君はロンドン南東部
