京都市役所(中京区)の1階案内所に29日、高齢女性が訪れ、カウンターに置いてある8月豪雨の義援金箱に現金200万円を入れ、名前も告げずに立ち去った。市は「これだけの高額寄付で名乗らない人がいるとは」と驚いている。 市によると、同日午前11時ごろ、70代ぐらいの女性が案内所の女性職員に「テレビで義援金箱があるのを知った。寄付をしたい」と話し、バッグから帯封の付いた一万円札の束などを取り出した。箱の穴が細く、そのままでは入らないため、現金をばらして投入したという。 驚いた女性職員が何度も名前を尋ねたが、女性は「顔も名前も知られたくない」と明かさず、その場を離れたという。市は「多額のお金を託した女性の思いを大切にし、豪雨の被災者支援に生かしていきたい」と話している。