ひょんな事から大量のナマコを手に入れた。ナマコは美味い。酢ナマコが好きだ。が、ナマコの旬は冬なので、夏の今はあんまり酢で食べないのらしい。 そこで、干しナマコを作って食べることにした。 今日は、生の生きてるナマコが干されて、水で戻されて料理されるまでの5週間をレポートします。そう、5週間掛かったんです、完成までに。 (text by 松本 圭司) ■どうしてナマコが手に入ったかと言うと 私事ですが、7月末に父が亡くなってしまいました。父は千葉県鴨川市で干物を作って売っていました。その店、松本商店では干物の他に生きている海鮮(アワビ、伊勢エビ、サザエ、ハマグリなど)も売っていました。 店内と店の裏には大きな「いけす」があります。海からくみ上げた海水が満たされ、父曰く、「うちは生き物にちゃんとエサをやってる。だから内臓がパンパンに太ってんだ。」という自慢の海鮮達が売られていました。 1年365