アメリカ国防総省は、南シナ海で監視活動中のアメリカ軍の偵察機に中国軍機2機が接近し、危険な状況があったとして当時の行動を調査していることを明らかにしました。 今回の事案について詳しい内容は分かっていませんが、AP通信などは、アメリカ海軍のEP3電子偵察機に対し中国軍の殲11戦闘機2機がおよそ15メートルの距離まで近づいたと伝えています。南シナ海ではおととし、アメリカ海軍の哨戒機に中国軍の戦闘機が異常に接近したほか、2001年にはアメリカ軍のEP3に中国軍機が接触する事案も起きています。こうした状況を受けてアメリカと中国は去年、軍用機の偶発的な衝突を避けるための行動規範に合意しており、国防総省はこの1年、中国側の危険な行動が減ったとして改善に期待を示していました。