第11回 【イラン野球の素顔】「独特の文化によって形成されたイラン野球とは?」(前編)2015年06月23日 「イラン人は、実は保守的なんです。ミーティングを行うと、6時間くらい話し合い、素晴らしいビジョンを描くことができるのですが、それが実行されることはありません。失敗を恐れていて、責任を取ることを嫌っているからです」 そして時間にルーズという一面も持つ。イラン人のルーズなところは野球にもつながっており、チームプレーができない選手が多いのだとか。協会が発展するための方法として色川さんは、お金が回るシステムを構築することを提案している。 「お金が絡めば、責任逃れはできなくなり、描いたビジョンを実現するまで動くと思うんです」 その通りだ。日本の野球がここまで発展したのは、関係者の熱い思いだけではない。多くの人の時間、資金が関わっているからこそ、『なんとか発展したい』という思いをみんなが共有し