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首都圏のある駅前のロータリー。ススムさん(52歳、仮名)は待ち合わせ場所に旅行用のキャリーバッグを引いて現れた。中には、自身が執筆した書籍などおよそ20冊が入っている。非常勤講師として大学の教壇に立つこと20年。この間の「実績」を知ってもらうために持参したという。 「お前の努力が足りなかったんだと言われれば、自分が悪いのかなと考えることもあります。一方で、ここまで努力して、どうして(正規雇用である)専任教員になれないのかと思うこともあります。世の中には、私と同じような気持ちでいる非常勤講師が大勢いることを知ってほしいんです」 穏やかな語り口のためか、過度な自己主張や、正当に評価されないことへの屈折した憤りなどは感じられない。専門は社会政策。ススムさんが持参した、その分野では定評のある出版社から発刊された単著や論文の学術的な価値までは、私にはわからない。ただ、市井の人々や関係者へのインタビュ
「今後、景気がよくなり、非正規雇用が減り、低年収層の年収が上がることはあるのか?」 それが知りたくて、GW中に経済やら現代史やらの本を読んだが、答えは「No」に思える。 非正規雇用の問題点は、「社会保障がない」ことと「賃金が低い」ことだ。 バブルが弾けるまでは、企業は終身雇用を前提に、手厚い福利厚生を社員に提供していた。 日本の社会保障制度は、上記を前提に設計されているので、非正規雇用者という存在は想定されていない。 これから高齢化により、社会保障費の負担が増えることは明らかだ。 非正規雇用者をカバーできるような新制度の財源は確保できないだろう。 かといって、非正規雇用を正規雇用にする、せめて賃金を上げられるほど、日本企業が再生できるかといえば、できないだろう。 例えば、新興国の工業化や情報技術の発展といった世界経済の構造変化に、日本の産業構造は対応できていない。 そのため、いくら金融緩和
このような出来事がありました。 課長「新入りさん、この山盛りの文書をAとBに分類して、AはA´の方法で、BはB´の方法で郵送してくれ。尚、今日出さないとヤバイ。わかり?」 新入り「わかり」 僕「営業終わりましたー(帰社)」 課長「借金玉、新入りさんに郵送の仕事任せたんだが、最終チェックおまえな。出す前に全部チェックして帰りがけに郵便局出しとけ。俺は商談に行く」 僕「わかり」 新入り「モリモリ」(事務の出来る人なので良い速度で進んでる) 僕「わからないとこないですか?」 新入り「ないです(手元を隠す)」 僕「よかった。(ウッ、この人年齢も事務キャリアも僕より上だしこの程度の仕事の進捗を途中で見せてみろとは言いにくい、いうて僕もこの会社入ったのこないだだし…)ではなんかわかんないことあったらいつでも聞いてください。ちなみに、どんな指示なんです?」 新入り「郵送物をAとBに分けて、AをA´、Bを
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