蛇腹のように数百メートルも続く行列に並んでいた62歳の男性は「ネットカフェを転々としている」という。「物価高でネットカフェの料金も値上がりしている。日雇いの仕事はあっても不安定。生活苦で精神的にも不安がある」とため息をついた。 隔週で行われていた食品配布会が、毎週土曜日開催に拡大されたのは、緊急事態宣言が出ていた2020年4月。その月の1日あたりの平均利用者は119人だった。回を重ねる度に行列は延び、今は、以前は見られなかった若者や女性が目につく。昨年12月23日は、過去最多の779人が列をなした。