イラクの首都バグダッドの繁華街で3日に起きた爆弾テロ事件で、イラクの治安当局はNHKの取材に対し、これまでに少なくとも125人の死亡が確認されたことを明らかにしました。また、けがをした人は150人以上に上っており、今後、犠牲者の数がさらに増えるおそれもあるということです。今回の事件について、過激派組織IS=イスラミックステートは「シーア派の住民を狙った」と犯行を認める声明を出しています。
過激派組織「イスラム国」(IS)に加わろうとしたとしてトルコ南部で軍警察に拘束されていた日本人男性が24日夜、空路で関西空港に到着した。捜査関係者によると、男性は和歌山県内在住の23歳とみられ、トルコで国外退去処分になったという。 男性はイスタンブール発の旅客機で午後7時20分過ぎに関空に到着。「イスラム国に渡ろうとしたんですか」との報道陣の問いかけに「してない」と答えた。 和歌山県警によると、その後の任意の事情聴取に対し、渡航理由を「日本での生活が嫌になった」と説明。渡航にあたって「インターネットでいろいろな情報を集めていた」が、ISに関しては「渡航前にトルコやシリアにいる外国人と連絡をとっていない」と語ったという。 関係者によると、男性は同県内の高校を卒業後、大阪府内の電気工事会社に勤めるなどしていたという。男性の母親が報道陣に話したところによると、男性は現在は無職。14日に「海外に旅
トルコ南部ガジアンテップで22日夕、過激派組織「イスラム国」(IS)に加わりにきたという日本人男性(24)が、軍警察に拘束された。トルコ紙ヒュリエット(電子版)など複数のトルコメディアが23日、報じた。治安当局によると、男性はトルコからシリアへ越境し、ISに戦闘員として加わるつもりだったと話しているという。 ISに参加しようとして、日本国外の治安当局に拘束された日本人は今回が初めてとみられる。 治安当局によると、この日本人男性は、ガジアンテップ中心部からシリア国境に接する県南部カルカムシュに向けて移動中、落ち着かない様子だったのに気づいた軍警察に見つかり、取り調べをうけた。 調べに対し男性は「ISに参加するためトルコに来た」と認め、「ISの戦いの役に立ちたい」と話しているという。また、男性の携帯電話からは、フェイスブックを通じてISメンバーと連絡を取り合い、戦闘員になるよう誘われていたこと
戦争や紛争とまでいかなくとも、例えば地べたレベルの喧嘩でも、普通は敵の欲しがるものは与えないのが戦いの鉄則だ。が、どうも対IS戦に限ってはこの鉄則が完全に無視されている。 ローマ教皇はテロを第三次世界大戦の一部だと言い、英国のキャメロン首相はISをヒトラーやナチに例える発言をしている。いくら何でも極端というか、「もっとパンチの利いたタイトルをください」と言われたライターが苦渋の末に思いついたような言葉を教皇や政治指導者まで使わなくとも。と思うが、ISに人質として捉えられ、彼らと共に過ごしたことのあるフランス人ジャーナリストによれば、こうした反応こそがISの大好物だという。彼はこう書いている。 ネット上のニュースやソーシャル・メディアを追い、今回のパリ襲撃後に書かれている様々の反応を見て、彼らはおそらく今「我々は勝利している!」と大声で連呼しているだろう。彼らは、すべての過剰反応、分裂、恐怖
過激派組織IS=イスラミックステートは16日、インターネット上に新たに動画の声明を出しました。 その中でISは、イスラム教徒に対して、アメリカ主導の有志連合に加わっている国々を攻撃するよう改めて呼びかけています。 そのうえで「恐怖はまだ続く。これからもっとひどいことが起きる」と、さらにテロを続ける可能性を示唆しています。
アメリカの情報機関を統括するクラッパー国家情報長官は、世界で発生したテロは去年、少なくともおよそ1万3000件、犠牲者は3万人以上に上ったことを明らかにし、過去45年で最悪になる見通しだとして、過激派組織IS=イスラミックステートに対する警戒を呼びかけました。 これは、クラッパー国家情報長官が26日、議会上院の軍事委員会で行われた公聴会で証言したものです。 この中で、去年、世界で発生したテロについて「1月から9月までに、およそ1万3000件のテロが発生し、犠牲者は3万1000人に上った」と述べました。 9か月間の暫定的な報告でも事件の数、犠牲者の数ともに前の年を超え、統計のある過去45年間で最悪になるという見通しだとしています。 そして、テロと犠牲者の半数以上は、イラク、パキスタン、アフガニスタンの3か国に集中していることを明らかにしました。 そのうえで、クラッパー長官は「ISが、ほかのい
過激派組織IS=イスラミックステートは、イラク北部とみられる場所で、メソポタミア文明の貴重な文化財を次々に破壊したとする映像を公開し、各地で文化財の保護を行っているユネスコは、破壊行為を非難するとともに、被害の確認を急いでいます。 過激派組織ISは、紀元前7世紀ごろまで栄えたアッシリアの時代に作られたメソポタミア文明の文化財を数多く破壊したとする映像を26日までにインターネット上に公開しました。 映像では、博物館や遺跡とみられる場所でISの戦闘員が展示物の石像などを次々と倒したあと、偶像崇拝に当たるとして、石像の頭部をハンマーやドリルなどで破壊している様子が写されています。詳しい場所などはよく分かっていませんが、欧米のメディアは、博物館はISが去年6月から占拠しているイラク北部のモスルにある施設だと伝えています。 ユネスコのイラク事務所のアクセル・プレート代表は、NHKの取材に対し、映像を
Anonymousが「オペレーションISIS」を展開し、「ISIS(イスラム国)」のWebサイトやアカウント、電子メールをダウンさせて暴露すると宣言した。 ハッカー集団Anonymousを名乗る声明が2月8日付でYouTubeやPastebinに掲載され、過激派組織の「ISIS」(イスラム国)が使っていたTwitterなどのアカウントをダウンさせたと宣言した。今後も攻撃を続けると予告している。 声明では、AnonymousのRedCultチームが「オペレーションISIS」を展開し、ISISのWebサイトやアカウント、電子メールをダウンさせて暴露すると宣言。攻撃の標的とした膨大な数のTwitterアカウントやメールアドレスなどを列挙した。 さらにISISとの接触が疑われるというFacebookのアカウント一覧も公開し、監視を呼び掛けている。 一覧の中には、「若者をシリアでの戦闘に送り込んでい
読売新聞社の全国世論調査で、政府が渡航しないように注意を呼びかけている海外の危険な地域に行って、テロや事件に巻き込まれた場合、「最終的な責任は本人にある」とする意見についてどう思うかを聞いたところ、「その通りだ」が83%に上り、「そうは思わない」の11%を大きく上回った。 「その通りだ」とした人は、イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件を巡る政府の対応を「適切だ」とした人の90%に達し、適切だとは思わない人でも73%を占めた。支持政党別にみても、自民支持層の88%、民主支持層の81%、無党派層の79%が「その通りだ」としており、「最終的には自己責任」の考え方が、広く浸透している。
山谷国家公安委員長は衆議院予算委員会の集中審議で、イスラム過激派組織「イスラム国」が今後も日本人を標的にするとしていることに関連して、具体的なテロの情報は把握していないとしたうえで、「イスラム国」の関係者と連絡を取っているとする人などが国内で確認されていることを明らかにしました。 この中で山谷国家公安委員長は「国際テロの危険性として、シリアなどに渡航した戦闘員が帰還後に敢行するテロや、テロ組織と関わりのない個人がインターネットなどを通じて過激化したテロの危険性が世界的に指摘されている」と述べました。 そして、山谷国家公安委員長はイスラム過激派組織「イスラム国」が今後も日本人を標的にするとしていることに関連して、「わが国を対象としたテロに関する具体的な情報に接してはいないが、テロに対する警戒は怠ってはならない」と述べました。 そのうえで山谷国家公安委員長は「警察では国内における『イスラム国』
イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されているヨルダン軍のパイロットのムアーズ・カサースベさんが殺害されたとみられる映像がインターネット上に投稿され、ヨルダン政府が映像の信ぴょう性について確認を急いでいます。 日本時間4日午前2時前にインターネット上に投稿された映像は、「イスラム国」の広報部門を示すロゴが画面の左上に入っており、オレンジ色の服を着せられたムアーズさんと見られる男性が、空爆で破壊されたとみられるがれきの中で銃を持った覆面姿の男たちに囲まれ、そのあと殺害される様子が映っています。 ムアーズさんはヨルダン軍の戦闘機のパイロットで、去年12月、アメリカ軍が主導するシリア北部で空爆作戦に参加中に墜落し、「イスラム国」に拘束されました。 「イスラム国」が後藤健二さんの解放と引き換えに、2005年の爆弾テロ事件の実行グループの1人、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を求めてきた際、ヨルダン
ヨルダン国営テレビは、3日午後7時15分に「われわれのヒーローであるムアーズ・カサースベさんが殺害された」と字幕で伝えました。この中で、「ムアーズさんは先月3日に殺害された」と伝え、「イスラム国」側が後藤健二さんの解放に向けたヨルダン政府との交渉のときにはすでに殺害されていたとしています。ただ、その根拠については触れていません。 家族は深い悲しみに イスラム過激派組織「イスラム国」が、拘束していたヨルダン軍のパイロットムアーズ・カサースベさんを殺害したとする映像がインターネット上に投稿されたという知らせは、現地時間3日午後7時前、ヨルダンの首都アンマンにいるムアーズさんの家族にも入ってきました。 アンマンの集会所でムアーズさんの解放を訴える記者会見の準備をしていた父親のバッサムさんは、うつろな表情で親戚に両脇を抱えられながら車に乗り込み、その場をあとにしました。集まっていた家族の中には、泣
イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人殺害事件で、後藤健二さんは、「イスラム国」側が示した最終的な交渉期限の先月29日までにトルコとの国境地帯に一時移送されていたと複数の関係者が証言し、後藤さんの解放に向けた交渉が進展しかけていた可能性が出ています。 「イスラム国」とみられる組織は、シリアで拘束した後藤さんの解放の条件として、ヨルダン政府が収監している死刑囚を先月29日の日没までにトルコとの国境に連れてくるよう要求し、後藤さんはトルコとシリアとの国境地帯で解放される可能性があるとみられていました。 これについて、シリアの反政府勢力の複数の活動家はNHKの取材に、「イスラム国」内部の情報源から集めた情報として、後藤さんはシリア北部のラッカの周辺にある収容施設を転々とさせられたあと、29日までにトルコとの国境沿いの町、タルアビアドに移されていたと証言しました。 しかし、要求の期限とされた
[東京 2日 ロイター] - 安倍晋三首相は2日の参議院予算委員会で、過激派組織「イスラム国」とみられるグループに日本人2人が殺害された事件について、「国民の命、安全を守るのは政府の責任。その最高責任者は私」と述べた。 その上で、自衛隊による在外邦人の救出を可能にする議論を進めていく考えを改めて示した。 那谷屋正義氏(民主党・新緑風会)の質問に答えた。 <日本人殺害、痛恨の極み> 安倍首相は、人質解放に向け、ヨルダンをはじめとした関係各国と緊密に連携したことを強調。「詳細はつまびらかにできない」とする一方、「最大限の協力をもらう確約を得た」と語った。その上で、「結果として2人の日本人の命が奪われたのは無念だ、痛恨の極み」と語った。 1月下旬に事件が発生して以降、自衛隊による在外邦人の救出に意欲を示してた安倍首相は、この日も同様の意向を表明。「邦人が危険な状況に陥ったときに、受け入
「イスラム国」とみられる組織が後藤健二さんを殺害したとする映像がインターネット上に投稿されたことを受けて、国連の安全保障理事会はこれを強く非難するとともに、国際社会が日本とも協力しながらあらゆる手段を用いてテロとの戦いを進めるよう呼びかける声明を発表しました。 国連の安全保障理事会は1日、急きょ報道機関向けの声明を発表し、「後藤健二さんが殺害されたとみられることを遺憾に思い、残虐かつ卑劣な殺害を強く非難する。『イスラム国』の残虐性を改めて示すものだ」と、強く非難しました。 そして、「加害者が処罰されるよう、すべての国に対し、国際法と安保理決議に基づいて日本や関係する機関に協力するよう求める」として、国連加盟国に対して日本に協力するよう求めています。 そのうえで、「『イスラム国』による蛮行は、われわれを萎縮させるどころか、過激派組織と戦う決意をより強固なものにした。われわれはあらゆる手段を用
ヨルダンのパイロットは解放されるのか photo by Salah Malkawi/Anadolu Agency/Getty Images イスラム過激派組織「イスラム国」の邦人人質事件に関する大報道が連日、続いている。人質である後藤健二さんの運命に焦点が当たるのは当然なのだが、もう1つ大事な視点が失われているのではないか。それは「日本はヨルダンに大変な迷惑をかけている」という問題である。 ヨルダンへの配慮が足りないのではないか ヨルダンは、もともと拘束された自国パイロットの救出を目指していた。ジュデ外相は1月28日、CNNテレビのインタビューで「『イスラム国』側と仲介者を通じて数週間にわたって交渉していた」とあきらかにした。 後藤さん解放をめぐる交渉に先立って、ヨルダンはパイロットの解放交渉をしていたのだ。そこに、イスラム国側が後藤さんの解放をヨルダンが拘束している女性死刑囚の釈放と引
北アフリカのリビアの首都トリポリで、武装勢力が高級ホテルを襲撃して複数の死者が出ている模様で、イスラム過激派組織「イスラム国」に忠誠を誓う地元の過激派組織が犯行を認める声明をインターネット上に投稿しました。 リビアの首都トリポリで27日、武装勢力が高級ホテル「コリンシア・ホテル」を襲撃し、AP通信は、リビアの治安当局の情報として、警備員3人が死亡し、武装勢力が複数の人質を取って立てこもっていると伝えています。 このホテルには、外交官やリビア政府の関係者が滞在していたということで、襲撃の前に避難したという情報もあります。 また、AFP通信によりますと、「イスラム国」に忠誠を誓う現地の過激派組織が犯行を認める声明をインターネット上に投稿したということです。 リビアでは、独裁支配を続けたカダフィ大佐が殺害され、全土が解放されてから3年余りとなりますが、世俗勢力とイスラム勢力の対立を背景とした戦闘
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