撮影:斎藤卓行 成績の悪い不良坊主くんは、寒い冬におそわれてるニューヨークへと出かける。 そこには不良坊主にはたまらない、町だったのだ。 暗闇の道で知り合ったいかにも不良坊主と、毎日12時過ぎまで歩き回った。 冬で氷のように固まった公園を基地として、朝から晩までそこで秘密兵器を作ったり母親の気持ちも忘れてひたすら遊んでいた。 そんなある日、公園の基地に侵入したホームレスと出会う。 最初は俺たちの基地に入り込んで来たことに雄叫びを上げて喧嘩になりそうになったが、そのホームレスは丁寧に謝って来たので許すことにした、不良坊主たちだった。 そこで、初めてのニューヨークの冬をホームレスとして過ごすことを打ち明かされ、そこには、ある理由があったのだ。 このホームレスは78歳の背が低めのぽちゃっとして優しそうなポテポテしたいかにもお爺ちゃんという風貌だった。 今年の春からホームレスになったらしく、まだそ