「臭い」と嫌われがちなカメムシを捕まえて食べたらどうなるかを取材しました。フルーティーな味がするなど未知の世界が広がっていました。 きっかけは、紙面を編集する部署にいた2014年。ある日の原稿が、甘いにおいのカメムシもいるという内容でした。つけた見出しが「かぎたくなるカメムシ」です。どんな味がするものか、いずれ「食べたくなるカメムシ」も世に出したいと思い続けて3年がたちました。カメムシなど地元の生き物を食べてみる地域おこしの団体が和歌山にあると知り、取材する機会に恵まれました。 といいつつ、実食には葛藤も。図鑑を開いてカメムシの“グラビア”を見ては「あかん、食えん」とすぐ閉じ、不安なまま当日を迎えました。 でも、他の参加者は腹が据わっていました。捕獲に訪れた河原でカメムシを見つけては「臭い」と叫びつつ、果敢にゲット。数十匹を車に積んで調理室に着くころには、私も腹を決めました。 調理法は、素