米国防総省。アメリカでは兵士への負荷を極力減らすために兵器の「無人化」が勧められている。 Frontpage / Shutterstock 一般的なビジネスパーソン向けのAIの講演では質疑応答に入ると、こんな質問がよくされる。人工知能学者達はこうした質問を一笑に付し、「ナイフは果物の皮をむくことができますが、人を傷つけることもできます。結局は人間次第なのです」と答えるだろう。映画「2001年宇宙の旅」や「ターミネーター」の影響からか、人間に対して反乱を起こし、危害を加えるAIの出現に対する漠然とした不安は人々の間に根強い。 正確に知っておくべきは兵器における利用 AIの現時点での中心的技術は、機械学習(Machine Learning)であって、「高頻度で発生する事象があり、その事象のデータが取得できれば、高い精度で認識、推奨、予測、仕分け、そして最適化などが可能になる」というものである。