緊急事態宣言がすべて解除されて1か月余り。 久しぶりに会った友人や仕事帰りに職場の同僚と一緒に、居酒屋で楽しくお酒を飲んでいたら・・・。 「あれ。私、こんなにお酒に弱かったっけ」 酔った中で感じたことありませんか? その感覚、実は間違いではないかもしれません。 (ネットワーク報道部 松本裕樹 柳澤あゆみ 村堀等)
道端や電車内などで昼間から“ストロング系缶チューハイ”を飲んでいる人をよく見かけるようになったと思わないか? 大森榎本クリニックの斉藤章佳氏(精神保健福祉士・社会福祉士)は「ここ数年、ストロング系缶チューハイによるアルコール依存症の受診者が増えている」と指摘する。 “ストロング系缶チューハイ(以下、ストロング系)”とは、アルコール度数が高めの缶チューハイ。一般的な缶チューハイのアルコール度数は3~6%と、ビール(5~6%)と同程度か、それより低いくらいだ。ところがストロング系の主流は9%。最近はアルコール度数12%という、ワインや日本酒(どちらも14%)に匹敵するものまで出てきた。 ストロング系が分類される「RTD(Ready to Drink=購入後そのまま飲める)」の市場は10年連続で伸び続けている。 「高齢者、若者に限らず、アルコール依存症患者の飲酒内容が明らかに変わってきています」
お酒に強い体質の人は痛風になりやすいことが、防衛医大などのチームの研究でわかった。普段お酒を飲まなくても、アルコールの分解にかかわる遺伝子の違いによって発症のリスクが高まるという。英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に研究成果を発表した。 激しい関節痛を引き起こす痛風は、血中の尿酸値が高い状態が続くと発症する。中高年の男性に多く、国内患者は約100万人、予備軍の高尿酸血症は約1千万人に上るとされる。 防衛医大の松尾洋孝講師と崎山真幸医官らは、アルコールの分解過程で働く遺伝子「ALDH2」の違いに着目した。この遺伝子の働きが生まれつき弱い人はお酒に弱くなる。 痛風の男性患者1048人と、正常な尿酸値の痛風ではない男性1334人の遺伝子を比較し、ALDH2遺伝子の違いが痛風の発症リスクにも関係することを突き止めた。この遺伝子の働きがよく、お酒に強い人の痛風の発症リスクはお酒に弱い人の2・
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