最近、医師の自殺をニュースで度々見る。 私は大学病院の医局に属す外科専攻医だ。 専攻医とは、専門医取得前、初期研修医修了後から医師5年目までを指す。 今回過労死が報道された彼らと立場を近くする当事者として、今臨床現場に何が起きているか記載したい。 そもそも「働き方改革」で医師がほぼ度外視の扱いを受けているように、長年医者の働き方は異常な上にそれを黙認する空気がある。 私は入局1年目のとき、月の半分が当直だった。 当直とは夜勤とは異なり、朝から働いた後に、夜間の緊急対応も請け負う。2時間以上連続で寝られる事は少ない。もちろん、当直の次の日はまた日中の勤務に追われる訳だ。 その上通常業務は朝7時から夜は22時までにも及ぶ。つまり殆ど太陽を拝むことはない。 しかも、日中は息つく間もない程忙しい。 入局してから昼ごはんを食べた事など、初期研修医の接待以外では数回しかない。 当直でなくとも、異常。