ニチレイのフード自販機がそう遠くない将来にサービスを終了するかもしれない、という記事を読んだ。 「ニチレイのフード自販機終了」という文字に、昔のことを思い出したので書く。 中学生になって数ヶ月した頃、父親の勤める会社が倒産した。 ただでさえ裕福でなかった家庭(市営住宅に住み、両親共働きで、年1回の家族旅行なんていうものもなかった)で、それはかなりの衝撃だった。 だけど、落ちるときはとことん落ちる。 職を探す、と言っていた父親は職にありつく前にストレスや不摂生から持病をこじらせ、入院した。 ただでさえ苦しい生活費にさらに上乗せされた入院費に文字通り頭を抱える母親は、精神的に強くはなく、度々そのストレスを私に向けるようになった。 家に家族といるのがしんどくて仕方ない。家族が揃う毎晩がまるでお通夜のような、そんな思春期の1年間だった。 そんな時に限ってテレビはセレブブームで、誰ともなく番組を消し