内戦が続くシリアでは、食料や燃料の輸送が滞り、住民たちが飢えに苦しんでいて、戦闘で包囲された首都近郊の町では先月、子どもなど23人が飢えによって死亡し、支援を求める声が上がっています。 地元の当局によりますと、先月だけで23人が飢えによって死亡し、このうち6人が子どもだったということです。 こうした状況を受け、飢えに苦しむ人たちへの支援を呼びかけるため各地でデモが起きていて、シリア北西部のイドリブでは、住民たちが支援を呼びかけるメッセージなどを書いた横断幕や紙を持って行進しました。 国連によりますと、戦闘などによって包囲されている地域で、飢えに苦しんでいる人はシリア全体でおよそ40万人いるということです。こうした地域では、食べ物の値段が急騰し、米1キロが100ドル(日本円でおよそ1万2000円)に上っている所もあるということで、内戦下で暮らす住民たちは厳しい状況に置かれています。