ロシア国営のメディアは、鳩山元総理大臣がウクライナ南部のクリミアで行った記者会見の中で、クリミアを編入したロシアの立場に理解を示したとして会見の内容を伝えました。 ロシア国営テレビは鳩山氏の一連の訪問を連日詳しく伝え、この会見についても、現地時間の午後(日本時間11日夜)の全国ニュースで取り上げました。 このなかで、「鳩山氏が、『クリミアの住民投票が民主的な手続きで行われ、住民の意思を反映していることを確信した』と述べた」と伝えました。 ロシアでは、欧米や日本から制裁を科されるなか、日本の総理大臣経験者がクリミア編入から1年になるのを前に現地入りし、ロシアの立場に理解を示したものと受け止められています。 鳩山氏のクリミア訪問を巡っては、ロシアによる編入を認めることにつながりかねず、政府の立場に反するとして、日本政府から批判を受けています。