新型コロナウイルスの感染が急速に拡大している札幌市に国から派遣されたクラスター対策班のメンバーが、NHKのインタビューに応じ、「保健所の対応能力をはるかに超える数のクラスターが発生している」として、調査と対策が追いついていない現状を明らかにしました。市は、介護施設や病院で起きたクラスターへの対応を優先する一方、学校や企業でのクラスターは対策を後回しにせざるをえなくなっているということです。 NHKのインタビューに応じたのは、国のクラスター対策班のメンバーで、今月7日から札幌市での対策にあたっている、国立感染症研究所の山岸拓也室長です。 山岸室長は、札幌市で新たな感染者が連日100人以上報告されていることを挙げ、「市の保健所の体制をはるかにしのぐような患者とクラスターが発生している」と述べて、感染経路を特定する調査やさらなる拡大を防ぐための対策が追いつかなくなっている現状を明らかにしました。
飲食店に営業時間の短縮などが要請され、閑散とするススキノ地区=札幌市中央区で2020年11月9日午後5時2分、貝塚太一撮影 北海道で9日、新たに確認された新型コロナウイルス感染者数が初めて200人に達した。道の新規感染者の100人超えは5日連続で、累計では4000人を突破して計4198人となった。札幌市の新規感染者数158人も過去最多で、同日の東京都の感染者数を上回った。新たに旭川市で1人が死亡し、死者は計115人となった。専門家は「道内は感染爆発の状況にあると言っていい」と警鐘を鳴らす。 道内のコロナ感染者は1月28日に初めて確認され、累計感染者が1000人に達するまでに111日かかったが、2000人から3000人になるまで35日間しかかからず、感染拡大が加速。10月30日に3000人を超えた後、わずか10日間で1000人以上増え、4000人を突破した。
新型コロナウイルスの感染確認は北海道で2日、合わせて96人と、これまでで最も多くなり、100人に迫る規模となりました。このうち、札幌市は83人にのぼり、感染が急増しています。 新たに感染が確認されたのは、札幌市で市内に住む69人と居住地が非公表の14人の合わせて83人で、札幌市の1日の感染確認としては、1日の59人を20人以上、上回り、感染が急増しています。 このほか、道内では ▽小樽市の1人 ▽旭川市の1人 ▽千歳市の4人 ▽恵庭市の2人 ▽苫小牧市の1人 ▽石狩地方の1人 ▽胆振地方の3人の合わせて13人の感染が確認され、道内の1日の感染確認は、合わせて96人となりました。 年代別に見ますと、非公表の23人を除いて、20代と30代が21人と最も多く、次いで、40代が14人などとなっています。 検査数は、1175件でした。 道などによりますと、現在の症状が非公表の15人を除いて、いずれも
札幌市にある救急病院の院長がNHKの取材に応じ、新型コロナウイルスの影響で病床がひっ迫し、新規の救急患者を受け入れられなくなるおそれがあることを明らかにしました。この院長は「札幌市内の救急病院はどこも同じような状況ではないか。救急医療体制の“崩壊”を防ぐためにも、対策が急務だ」と指摘しています。 奥芝院長は、大型連休後の救急医療体制について「病室が空いたらすぐに新たな患者が入ってくる」と述べて、病床がひっ迫した状態が続き、新規の救急患者を受け入れられなくなるおそれがあることを明らかにしました。 奥芝院長によりますと、救急患者はもともと、けがや体調不良とともに、発熱の症状をともなうケースが多く「熱がある以上は新型コロナウイルスへの感染を疑う必要がある」としています。 このため病院では院内感染対策のため全員を個室に入れていて、その結果、およそ100床ある個室が、ほぼ埋まってしまう状態が続いてい
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