おととし、近畿大学の20歳の男子学生がサークルの集まりで酒の一気飲みを繰り返したあと死亡したことについて、検察は一緒にいた上級生ら9人を過失致死の罪で略式起訴しました。専門家によりますと、一気飲みで刑事責任を問われるのは異例だということです。 警察はことし5月、一緒に飲んでいた上級生ら合わせて12人を、命の危険があることを認識しながら適切な救護措置を行わなかったとして、保護責任者遺棄致死の疑いで書類送検しました。 検察は上級生らの刑事責任を検討していましたが、5日、12人のうち9人を保護責任者遺棄致死より刑の重さが軽い過失致死の罪で略式起訴しました。 9人について検察は、登森さんが引きずられても反応がなかったのに、救急車を呼ぶなどの適切な医療措置を受けさせず、結果的に死なせた過失があるとしています。 過失致死罪を適用したのは9人が「単に酒に酔って寝ているだけ」と思い込んでいて、命の危険があ