巨大コイルの先から放たれる稲妻で空気を振動させ、音楽を奏でる――。中高一貫の高槻中学校・高校(大阪府高槻市沢良木町)の高校3年生が文化祭で発表した装置がインターネット上で話題になり、「カッコよすぎ」「マジですげえ」と絶賛されている。 放電装置は高さ約140センチ。直径約30センチのプラスチック製円柱にエナメル線が巻いてあり、円柱上部には大きなアルミニウム製の筒が設置されている。他に、直径約80センチのやや小さめの円形コイルなどがあり、電力をためるコンデンサーなどが集まった木箱の制御部分とコードでつながっている。電気物理研究部の田中将さん(高校3年)が手作りした。好きな赤色にちなみ、「真紅(しんく)」と名付けた。 制御部分は、接続されたノートパソコンから指示される電気の周波数を検知し、小さなコイルに定められた電気を送る。磁力を利用した「電磁誘導」でさらに大きなコイルへ電気が流れ、大きなコイル