よく出来た言葉ではあるんだけど、なんでもかんでも感動ポルノってことにしてしまうと、そもそもの意味が揺らいできて、かえって批判が容易な言葉になってしまうってのが他の新しい用語と同じような道を辿りそうな気がしてならない。 感動ポルノ批判の最右翼に「だから障害者に配慮する必要なんてないんだ」みたいな言説が出てきてクローズアップされたこともあったように記憶している。そうじゃなくて、「感動に値する存在であるべき」みたいな押しつけをやめてくれろという話でしかないはずなんだよな。 こういった言葉がカジュアルに蔓延すると、当然だけど感動を誘うものは全部感動ポルノみたいな雑な話が出て来るし、批判する側も雑なところを批判して元の言葉を批判した気分になって結局ネガティブイメージしか残らない、ということはよくある。 こういうあまりに分かりやすい言葉は原義とは関係なく字面で汎化されて広まっていくからね。 ただね、そ