夜遅くまで明かりのついた韓国ソウル中心部のオフィスビル(2007年12月26日撮影、資料写真)。(c)AFP/KIM JAE-HWAN 【2月26日 AFP】韓国の出生率は世界でも最低水準で、出生率の引き上げは保健福祉省の使命の一つだが、その使命達成の難しさを厳然と示すつらい出来事が先月、同省内で起きていた。3人の子を持つ女性職員(34)が勤務中に死亡したのだ。 女性は最難関とされる公務員試験に合格したキャリア職員で、死亡する1週間前に産休から復帰し、1日12時間働く生活に戻ったばかりだった。 職場の同僚らによると、女性は土曜日に産休から復帰。1週間後の日曜日は子どもの面倒をみるために早く帰宅しようと午前5時に出勤したが、仕事中に心臓発作を起こして死亡した。女性の子どもたちや同僚は、生きた彼女の顔を二度と見ることはなかった。 女性の死は、男性優位で過重労働がまん延している一方で出生率も上げ