「男性に好かれようとする女」のことを目の敵に男性を言い負かすことに慣れてくると、次第に怒りの対象は「男ウケ」を気にする女性にまで及ぶように。「結婚したら専業主婦になって、旦那さんの帰りを待ちたい」という女性がいると、「男に消費される人生でいいのか!」と説教してしまうのです。 「女性は結婚したら専業主婦になるべき」という思想が差別的なのであって、女性が「専業主婦になりたい」と思うことは自由です。それでも私は「たくさんの女性が男社会で市民権を得るために頑張っているのに、『専業主婦になって旦那に尽くしたい』なんて馬鹿げている!」と本気で怒っていました。 怒りの沸点はどんどん低くなっていき、「守ってあげたいと思われるメイク」とか「彼ウケする服装」といったファッション誌の文言にすらキレるように。男性に選ばれるとか、守ってもらうとか、そういう価値観が全く受け入れられなくなっていたのです。だって「男なん