素晴らしいご質問ですね! ベネチアの素晴らしい水上都市の美観に感動する観光客は多いですが、ふと下水の問題を考える人は多くはいません。 むしろ観光客はベネチアの下水の行方は知らない方が良いでしょうね! 何故ならベネチアは干潟に数多くの丸太の杭を打ち込んで、その土台の上に立てられている町で、海抜ゼロという土地柄です。 当然生活廃水や下水はそのまま町を張り巡らせている堀に垂れ流しの状態なのです。 そして潮の満ち干きを利用して、堀の海水が入れ替わるという方式を取っています。 つまり一見すると美しいベネチアの堀の海水は、生活廃水や下水が流れ込んでいるという事で、まさに汚水そのものです。 昔は人口も少なかったのでこれで間にあっていたようですが、現在は観光客の増加と共にこの下水の処理の問題が深刻化しています。 ところが如何せん海抜ゼロですから、有効な対策はいまだに立てられていません。 イタリアの観光当局