「だからね、無責任なことを言うわけにはいかないんです。推測で言うっちゅうのは好きじゃない。誰だって、やっぱりそれなりの何かがあったから今の姿があるわけでね、何でこういうふうになったのか、何がどうしたらこういう人間ができるのか、やっぱりね、その視点を忘れちゃダメだと私は思いますよ。私はね、取り調べのときにね、とにかく最初はじっと見つめるんです。どんな極悪人でも、どんなに凶悪な犯罪を起こした奴でも、とにかくじっと見つめるんです。この人にはこの人なりの何かがあるはずです。その何かすら世間は嫌がる。憎む。身内、兄弟はもちろん、信頼してもらいたい女房でさえね。それはそうでしょう。とんでもないことをしたと思われて当然です。誰もそれを聞いてくれるものはいない。だからね、私はまず見つめるんです。それなりの何かがあったんだなと。じゃあそれを聞くところから始めようじゃないかと。そんなつもりです。そうするとね、
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