きっと誰でも1本は持っているシャープペンシル。ショップには、スタイリッシュなデザインや人間工学に基づいたデザインなど、数え切れないほど商品が出回っています。 そのシャープペンシルを支えているのが替芯。文具店のシャープペンシルの横にひっそりと並ぶ替芯。でも、そんな陰の存在ながらそこには多くのエピソードが隠されているのです。 今回は、そんな陰の立役者・替芯にスポットを当てていきましょう。 1915年、日本でシャープペンシルが誕生しました。当時のシャープペンシルはカチカチとペンの頭を押す現在のノック式とは異なり、ペンの軸をグルッと回す繰り出し式しかなく、芯の太さも1.5mmや1mmという太いものばかりでした。また、芯の素材も鉛筆と同じように色を出すための黒鉛(炭素成分)に、粉末状の黒鉛を替芯の形に固めるための粘土と水を混ぜ合わせていました。そのため、書き味も悪いものばかりでした。 そんな状況