ぼくたちはなぜAI美空ひばりのことを冒涜と思うのだろうか。 死後に音声技術で再現された楽曲が発表されたアーティストでいえばhideの「子ギャル」などもそうだけれどhideの場合にはデモ音源があったため、本人が曲を発売する意志が生前に一応は確認されている。アルバム作成段階で亡くなってしまったためプロデューサーとの打ち合わせもされていたみたいである。しかし美空ひばりのそれは本人の意志が及ばないところで行われている。 ここで問題となっているのは本人の意志が介在しているかどうかの一点のみであるけれど、しかしなぜ僕達は生者と死者をこうも別な存在として扱うのだろうか。本人の意志が介在されない使われ方をしている例で言えばドラえもんなどもそうであるけれど、ドラえもんを批判する人は多くない。 ブラックジャックもそうだし鉄腕アトムもそうで、もっといえば織田信長や武田信玄が美少女化したりパチンコになっているのも