ナショナルジオグラフと環境に関するtaronのブックマーク (62)

  • 「ありえない場所」でマングローブ林を発見、海面上昇予測に関連

    メキシコのタバスコ州を流れるサンペドロ・マルティル川に接する、エル・カカワテというラグーン。このラグーンに沿って生育するマングローブ林は、通常の生息地である沿岸部から170キロも離れた場所にある。 (PHOTOGRAPH BY OCTAVIO ABURTO) メキシコとグアテマラの国境に近いサンペドロ・マルティル川沿いを調査していた研究チームは、海岸から170キロも内陸の地点で予期せぬ光景に出合った。川沿いのきらめく大きなラグーンに沿って、マングローブの林が広がっていたのだ。 そこは、マングローブ林があるはずのない場所だった。というのも、通常のマングローブ林は、沿岸の限られた区域で、海水と高潮にさらされながら力強く繁殖するからだ。しかし、この場所は標高が9メートルもあるうえ、滝の上流にある。(参考記事:「世界最大のマングローブ林は住民を見放したのか」) 研究チームが慎重に分析した結果、さら

    「ありえない場所」でマングローブ林を発見、海面上昇予測に関連
    taron
    taron 2021/10/11
    アイソスタシーって奴か。しかし、内陸に生き延びたマングローブとか、世界遺産級だなあ。内陸に取り残されたけど、たまたま生き延びられる環境が揃っていた。
  • ドイツの壊滅的な洪水、忍び寄る気候変動の影響

    ドイツ西部を覆った動きの遅い低気圧による豪雨は、壊滅的な被害をもたらし、多くの命を奪った。地域全体で泥流が家屋を押しつぶし、下水管がむき出しになった。(Photograph by David Young, picture alliance/Getty Images) ドイツをはじめ、ベルギーやオランダ、ルクセンブルクの一部で、数日にわたる豪雨が発生し、壊滅的な洪水をもたらした。死者は180人に上っている。 今回の豪雨と気候変動との関係について、科学者らはまだ明らかでないとしているが、気候変動がどんな暴風雨をもたらすかはわかったと言う。すなわち、より多くの雨が、より長く降り続くということだ。 洪水の大半が発生したドイツのライン川流域では、降雨量が記録を更新した。家屋は浸水し、ボートで道を渡らなければならなくなったほか、流域に建つ城の一部が流された。 「異常気象が増えることは気候モデルから予測

    ドイツの壊滅的な洪水、忍び寄る気候変動の影響
    taron
    taron 2021/07/21
    まだ、ここ100年かそこらで経験があるレベルだと思うけど…
  • 生命体がいないと見られる土壌が南極で見つかる、初

    土壌調査チームの研究者2人が南極のシャクルトン氷河地域でサンプル採取に向かう。 (PHOTOGRAPH BY NOAH FIERER) 生命体がまったくいないと見られる土壌が南極大陸で見つかった。地球の表面では初めての報告だ。採取場所は、南極点から約480キロの内陸部にある、吹きさらしの2つの険しい山の尾根だ。 「微生物はたくましく、どこでも生存できると考えられてきました」と、土壌を調査した米コロラド大学ボルダー校の微生物生態学者ノア・フィアラー氏は話す。単細胞生物は、93℃を超える熱水噴出孔でも、南極の厚さ800メートルもの氷の下にある湖でも、さらには高度3万7000メートルの地球の成層圏でも生きているのが見つかっている。(参考記事:「地球最深マリアナ海溝で微生物の群集を発見か」) だが、南極から採取した土壌のなかには、フィアラー氏と氏が指導する博士課程の学生ニコラス・ドラゴネ氏が1年を

    生命体がいないと見られる土壌が南極で見つかる、初
    taron
    taron 2021/06/20
    南極の高地には生命が存在しない場所がありうる、と。低温、乾燥、高濃度の塩素酸塩という極限環境には、ほとんど生命が存在し得ない。いてもごく少数。/ただ、サンプルを増やしたら検出できるかもという指摘も。
  • 米国で危険な堰の撤去進む、「溺死マシン」の異名も

    米国ウィスコンシン州グラフトン近郊の堰で釣りをする若者。(PHOTOGRAPH BY TODD BANNOR, ALAMY) 米国中西部の川では数十年来、灌漑や洪水の管理のために、コンクリートでできた高さ数メートルの堰(せき)が数多く利用されてきた。ただし、堰は一部の河川管理にかかわる人々から「溺死マシン」と呼ばれるほど危険な存在でもある。 堰の下では、急激に水流が落ち込んだ後、数メートル下流で上昇してきた水流が再び上流側の落ち込みへ引き込まれるという循環水流が発生する。この流れにはまると、水中に押し込まれて抜け出すのが困難になり、ライフジャケットもあまり役に立たない。 堰は上流側から見えにくく、米国では過去10年間に数百人が溺死している。米ブリガムヤング大学による2015年の研究によれば、アイオワ、ペンシルベニア、ミネソタの3州だけで全米の溺死者の実に3分の1を占める。なかでもペンシルベ

    米国で危険な堰の撤去進む、「溺死マシン」の異名も
    taron
    taron 2021/06/11
    日本だと灌漑用水で実際に使ってるから難しそうだなあ。
  • コロナ禍で野良ネコたちに何が起きているのか

    イスタンブールで最も古い地区のひとつであるエミノニュに暮らす野良ネコ。このエリアでは、新型コロナウイルス関連の規制により、数ヶ月間ほとんど人がいない状態が続いた。 PHOTOGRAPH BY ELIF OZTURK, ANADOLU AGENCY/GETTY IMAGES トルコのイスタンブールは、野良ネコが多いことで有名だ。 魚屋やレストランの前でくつろいだり、歴史的な建物のまえでたたずんだりしている彼らは、ドキュメンタリー映画やインスタグラム、そして観光客が撮るスナップ写真の被写体となってきた。しかし、観光客が目にするのは、この街の野良の動物たちが直面する厳しい現実の一部にすぎない。(参考記事:「世界の街ネコを旅する 写真15点」) 「島に引っ越してきた当時、たくさんのネコやイヌが冬にべ物を求めてさまよっているのを見かけました」と、ジェム・アースラン氏は語る。 イスタンブール沖、クナ

    コロナ禍で野良ネコたちに何が起きているのか
    taron
    taron 2021/05/05
    コロナで人の動きが変わって、こういう人の身近で生きている動物も影響を受ける。人が減って交尾が増えたなんて変化もあるのか。
  • ベルギーに巨大プラ工場建設計画 環境団体は猛抗議、なぜ今?

    2016年、ノルウェーのラフネスに到着した、米国産のシェールガスを積んだタンカー。ヨーロッパの国々では、プラスチックの原料になる安価なシェールガスがプラスチック産業のブームを後押ししている。(PHOTOGRAPH BY ILJA C. HENDEL, LAIF/REDUX) ベルギーのアントワープに巨大な化学工場を建設する計画が話題になっている。 ベルギー政府は35億ドル(約3850億円)規模の工場建設計画を歓迎している一方で、環境保護団体はこの計画を快く思っていない。2020年10月には気候変動の活動家が建設予定地を占拠。同年11月にはベルギーの裁判所が、プロジェクトに対する異議申し立てを精査する間は樹木の伐採を停止するよう、工事の差し止め命令を出した。結論が出るまでに、長ければ1年ほどかかる可能性がある。 欧州連合(EU)は、プラスチックごみの削減と気候変動対策のために積極的な計画を打

    ベルギーに巨大プラ工場建設計画 環境団体は猛抗議、なぜ今?
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    taron 2021/04/02
    アメリカのシェールオイル生産で原料がだぶついてる。さらに、コロナ禍によるプラスチック製の食器類の需要増大。/反対する側の理屈も分かるが…
  • アザラシの繁殖地で氷不足、ふわふわの赤ちゃん出没せず

    3月上旬、カナダ、ケベック州ブラン・サブロンの町の近く。タテゴトアザラシの赤ちゃんが雪に覆われた浜辺に横たわる。通常、セントローレンス湾の流氷上で出産、子育てをするタテゴトアザラシだが、今年は流氷量が過去最低となっており、子アザラシたちの生存が危ぶまれている。(PHOTOGRAPH BY MARIO CYR) 毎年12月になると、極北から南下してきたタテゴトアザラシたちがカナダのセントローレンス湾にやってくる。2月下旬から3月上旬にかけて、マドレーヌ諸島周辺の海氷の上で出産するためだ。このタテゴトアザラシの「保育園」には、白くふわふわの赤ちゃんアザラシを見ようと、毎年何百人もの人々が訪れる。 しかし2021年、数百頭の子アザラシが現れたのは、マドレーヌ諸島の海氷ではなく、北東に約550キロも離れたブラン・サブロン近くの海岸だった。 セントローレンス湾の海氷は現在、観測を始めた1969年以降

    アザラシの繁殖地で氷不足、ふわふわの赤ちゃん出没せず
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    taron 2021/03/24
    アザラシマザーシップでも浮かべるしかないような…
  • ユリ科の黄色い花、人間を避け地味な色に進化、研究

    ユリ科バイモ属の一種、Fritillaria delavayi。球根は中国の伝統薬として珍重されている。多く採取される場所では、カムフラージュして身を守るようになった可能性がある。(PHOTOGRAPH BY YANG NIU) 中国南西部の高地で、ある植物が見つかりにくくなっている。 ユリ科バイモ属の一種、Fritillaria delavayiだ(クロユリもバイモの一種)。年に一度、チューリップのような黄色い花を咲かせ、葉や茎も明るい緑色をしている。 ところが、来なら目立つこの花や葉の色が、灰色や茶色に変化している場所があるという。これは、最大の敵から見つかりにくいよう進化した結果ではないかと、研究者は考えている。その敵とは、人間だ。(参考記事:「華麗なる擬態の世界」) 中国と英国の研究チームが2020年11月に学術誌「Current Biology」に掲載した論文によると、Frit

    ユリ科の黄色い花、人間を避け地味な色に進化、研究
    taron
    taron 2021/02/13
    人間による採取圧が花の色を変えている。まあ、目立つ色の個体が根こそぎ採取されたら、数世代で一気に色が変わりそうだよなあ。ほとんど茶色の個体しか残らないわけで。
  • ハトを食べる東欧の巨大ナマズ、西欧で在来魚の脅威に

    東欧原産のヨーロッパオオナマズ。成長すると体長3メートルにもなる。 (PHOTOGRAPH BY STEPHANE GRANZOTTO / NPL / MINDEN PICTURES) フレデリック・サントゥール氏が、ヨーロッパ最大の淡水魚の貪欲な性を初めて目にしたのは、南フランスの町アルビにある中世の橋の上でのことだった。 眼下を流れるタルン川に浮かぶ小さな島を、ハトが歩き回っていた。ハトは、砂利に覆われた川岸近くを泳ぐ巨大なナマズの群れには気づいていないようだった。突然、1匹のナマズが水から飛び出し、陸に乗り上げてハトを捕まえた。ハトの羽が舞い散った。ナマズは口にハトをくわえ、のたうちながら川に戻って行った。 タルン川に浮かぶ小島の周りを泳ぐヨーロッパオオナマズ。油断しているハトを捕らえようとしている。 (PHOTOGRAPH BY REMI MASSON / NPL / MINDE

    ハトを食べる東欧の巨大ナマズ、西欧で在来魚の脅威に
    taron
    taron 2021/01/25
    釣り厨の行動は洋の東西を問わない、と。/ちょうど、人工的改変された河川というニッチにはまって、在来回遊魚を壊滅に追い込みつつある。
  • 気温38℃でも森は育った、温暖化で「熱帯林が危機」は誇張?

    アマゾンの熱帯雨林。将来、こうした森林の気温が上昇したとしても、必ずしも樹木が枯死するわけではないことが、新たな研究により明らかになった。(PHOTOGRAPH BY MALTE JAEGER, LAIF/REDUX) 世界で最も高温の熱帯雨林は、南米アマゾンではなく、米国アリゾナ州ツーソン郊外の砂漠にある。閉鎖空間の人工生態系「バイオスフィア2」の中だ。 1990年代初頭に施設内に植えられた、熱帯の樹木に関する研究の成果が最近になって報告され、驚くべき事実が明らかになった。ここの樹木は熱帯林が今世紀中に到達すると見積もられているどの推定よりも高い温度に耐えているという。 最近、森林科学者に希望を与える研究成果が多く発表されている。今回の研究もその1つだ。地球がもっと高温になり、大気中の二酸化炭素濃度が高くなっても繁栄できるような予想外のメカニズムが植物には備わっているのかもしれない。 熱

    気温38℃でも森は育った、温暖化で「熱帯林が危機」は誇張?
    taron
    taron 2020/11/26
    植物の多様性には大ダメージなんだけどな。
  • “最も汚染された街”デリーの大気汚染が秋に最悪に、インド

    ある朝、スモッグに覆われたインドの首都ニューデリーのプラガティ・マイダン駅付近。地下鉄デリー・メトロの柱に植物が植えられているのは、野焼きで秋冬に悪化する大気汚染を緩和するためでもある。(PHOTOGRAPH BY SAUMYA KHANDELWAL) 今年もまた、インドのデリー首都圏にあの季節がやって来た。灰色がかったオレンジ色のスモッグが立ち込める中、ドアや窓を固く閉めて空気清浄機を動かさなければならない。 インドの首都ニューデリーは世界で最も大気汚染が深刻な都市の一つだ。自動車、石炭火力発電所、料理用コンロなどが主な原因だが、悪化の度合いは時期によって変わり、最も悪化するのは秋だ。インド北西部のパンジャブ州とハリヤナ州で、コメ農家が次に植える小麦のために9月下旬頃から田畑を焼く煙が流れてくるからだ。

    “最も汚染された街”デリーの大気汚染が秋に最悪に、インド
    taron
    taron 2020/11/20
    大気汚染とコロナの二重苦/米の収穫と小麦の作付け時期が近接し、野焼きをしないと追いつかない。で、この時期、野焼きが行われ大気汚染が悪化する。
  • 絶滅危惧の深海サメ、コロナが危機に拍車か

    ガラパゴス諸島沖を泳ぐアカシュモクザメ。ヒレや肝油の需要が高い。国際自然保護連合は近絶滅種(critically endangered)に指定している。(PHOTOGRAPH BY MICHELE WESTMORELAND, NATURE PICTURE LIBRARY) 絶滅が危惧されているアカシュモクザメ(Sphyrna lewini)は、深さ300メートル以上の深海でも獲物を探す。サメには浮袋がないが、どうやって深海のすさまじい水圧のなかで浮力を保つのだろうか。 その秘密はスクアレンとも呼ばれる肝臓の油にある。水より比重が軽く、多くのサメの生存に欠かせない浮力を提供するこの物質は、実は人間にとっても重要な役割を果たす。免疫反応を強めてワクチンの効果を高める「アジュバント」(抗原性補強剤)として使われているからだ。(参考記事:「新型インフルワクチンでサメがピンチ」) 世界の製薬企業は、

    絶滅危惧の深海サメ、コロナが危機に拍車か
    taron
    taron 2020/11/20
    深海生物は再生産能力が低いから、持続可能性という点では問題がある。/肝油が免疫活性効果を期待されて大量に利用されている。コロナのワクチンでも、利用するものがあって、乱獲の可能性がある、と。
  • ビーバーのいる森は火災に強い、研究

    米グランド・ティートン国立公園のシュワバッカー・ランディングで泳ぐビーバー。(PHOTOGRAPH BY CHARLIE HAMILTON JAMES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米国西部で森林火災が猛威を振るっている。カリフォルニア州では120万ヘクタール以上が焼け、オレゴン州では50万人以上が自宅からの避難を余儀なくされた。そんな中、我々が火災と闘ううえで、心強い仲間がいることがわかった。ビーバーだ。 学術誌「Ecological Applications」に9月2日付けで発表された研究によると、ビーバーがダムや池を作り、水路を掘ることで、動植物にとっての防火シェルターが生まれていることが判明した。場合によってはこれが森林火災の延焼を止めることさえある。 「すぐ隣で火事が起こっていても平気です」。そう話すのは、米カリフォルニア州立大学チャンネル・アイランド校の

    ビーバーのいる森は火災に強い、研究
    taron
    taron 2020/09/30
    ビーバーダムの周辺は、乾期でも水分が豊富に供給され、火災に強い、と。防火帯に最適なわけね。/まあ、地形を変える生き物どうしでぶつかり合ってしまうのは宿命なんだろうけど。
  • 除草剤で赤ちゃんワラビーのペニス小さく、母親が摂取、研究

    ワラビーは豆粒ほどの大きさの未熟な状態で生まれ、母親の腹にある袋(育児のう)の中で育つため、他の多くの哺乳類に比べ、化学汚染物質などの外部からの脅威に影響を受けやすいという。(PHOTOGRAPH BY AUSCAPE, GETTY IMAGES) 除草剤のアトラジンは、日を含め世界で広く使用されているが、動物の性的発達を阻害する可能性が様々な研究で指摘されている。最も使用量が多い米国とオーストラリアでは、小川や湖、飲料水から微量に検出されるケースも多い。 8月5日付けで学術誌「Reproduction, Fertility and Development」に発表された研究では、アトラジンがダマヤブワラビー(Macropus eugenii)の生殖器の発達を阻害したという結果が得られた。ダマヤブワラビーは、オーストラリアに生息するカンガルー科の有袋類だ。 メスのダマヤブワラビーに、450

    除草剤で赤ちゃんワラビーのペニス小さく、母親が摂取、研究
    taron
    taron 2020/09/12
    野生動物へのアトラジンの影響が大きいという話。
  • ダムがなくなり川に魚が戻ってきた、米国の例

    米国メーン州のミルブルック川を遡上するニシン科の魚、エールワイフ。春になると産卵のためにハイランド湖をめざす。(Photograph by Brian Skerry) 6月初旬、私はシュノーケルを身に付け、米国メーン州の森を流れるミルブルック川の冷たい水中を漂っていた。銀色の美しい魚たちが私の体にぶつかってくる。ポートランドの市街地から10キロと離れていないこの川では、ニシン科の魚エールワイフがハイランド湖へ遡上する18キロの旅の途中だ。 体長25センチほどのエールワイフは、側面に硬いうろこをもつことから「ソーベリー(のこぎり腹)」とも呼ばれる。彼らは海で4年ほど過ごした後、生まれた場所へと戻る。今、川にある滝の下に集まっているこのエールワイフたちは、ハイランド湖までの残り約5キロメートルを上っていくために、次の雨で川の水量が増すのを待っているところだ。

    ダムがなくなり川に魚が戻ってきた、米国の例
    taron
    taron 2020/09/06
    ダムという構造物が、川を遮って、生態系を分断する存在であるというのは、厳然たる事実。
  • 北極圏の夏の海氷、熱波で7月は最小を記録、15年後には消滅か

    アラスカ州ウトキアグビク(旧バロー)沖の北極海。非常に冬が暖かかった2015年の6月に撮影。(PHOTOGRAPH BY KATIE ORLINSKY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 2020年の7月に北極海を覆っていた海氷は、1979年に人工衛星による観測が開始されて以来、どの年の7月よりも少なかった。これにより、北極海が氷のない夏を迎えるという避けがたい未来に向けて、また一歩進んだことになる。 北極海の海氷は毎年、長く暗い冬の間に海面が凍って拡大する。その面積は3月に最大約1500万平方キロメートルに達し、北極海のほぼ全体を覆い尽くす。氷は夏の間に解けてゆき、最も小さくなるのは9月だ。 1980年代の7月には平均で、米国やカナダの面積にほぼ匹敵する約980万平方キロメートルが氷に覆われていた。対して今年の7月、北極海を覆う海氷の面積はわずか720万平方キロメートル

    北極圏の夏の海氷、熱波で7月は最小を記録、15年後には消滅か
    taron
    taron 2020/08/20
    15年かあ。/残った海氷の上とか、海面上に、太陽光を反射する薄膜とか設置できれば、ちょっと違うのかなあ。
  • ツンドラで山火事が多発、科学者らに衝撃、熱波のシベリアで

    ロシアで最も寒い地域の一つ、ヤクーチア中央部で燃える森林。ヤクーチア地方は83パーセント以上が森林に覆われている。今年の山火事はかなり北の方まで燃え広がり、科学者たちを驚かせている。(PHOTOGRAPH BY YEVGENY SOFRONEYEV, TASS/GETTY IMAGES) 人為的な気候変動に加えて晴天が続いたことにより、ここ数カ月の間、シベリアが猛暑に襲われている。この熱波は、6月に北極圏の気温を38℃まで上昇させたのみならず、大規模な山火事にも拍車をかけており、永久凍土層のあるツンドラまでが現在、炎に包まれている。 気温が低く、水分が多く、凍っているために、来であれば燃えるはずのない地域で山火事が相次いでいるというこの事態に、生態学者や気候科学者は懸念を募らせている。彼らが恐れているのは、この火災が北極圏における急激な変化のさらなる兆候かもしれないこと、そして、局地的に

    ツンドラで山火事が多発、科学者らに衝撃、熱波のシベリアで
    taron
    taron 2020/07/12
    やべーな。森林火災後の変化も熱蓄積を促進する正のフィードバックか。/でも、このまま燃えてしまえば、地中のメタンが二酸化炭素になって、ちょっとはマシなんじゃ(グルグル目。
  • インド 気候変動と闘う「氷の仏塔」

    山あいに出現した「氷の仏塔」。春の種まきで使う水を確保するために、インド北部にあるギャ村の若者たちが造ったものだ。塔の中にはカフェも設けられ、そこで得られた収益は、村の年配者たちが巡礼地へ旅する費用に充てられた。(PHOTOGRAPHS BY CIRIL JAZBEC) 地球温暖化の影響で冬の間に降り積もった雪は昔よりも早く解け、氷河は山の高い場所へと後退してしまった。生きるための水を雪や氷に頼っている人々は一体どうすればよいのか? インド最北部のラダック地方では、乾いた農地に水を供給しようと、巨大な氷の塔が造られ始めている。 インド最北部の高原、ラダック地方は厳しい攻撃にさらされている。敵は水源を枯らし、農地を干上がらせる。 この地方では昔から、良質なカシミヤが採れるヤギを飼い、乾燥した土地で小麦と大麦を栽培してきた。しかし今では、そんな暮らしは立ち行かなくなり、農家の人々は農地を離れ、

    インド 気候変動と闘う「氷の仏塔」
    taron
    taron 2020/06/26
    全部は読めないけど、積み上げて、融けるのを遅らせようとしているってことかな?
  • 北極圏で前代未聞の38℃を記録、何を意味する?

    2019年7月5日、シベリアの町ジリャンカを流れるコリマ川の岸で遊ぶ子どもたち。気候変動が、シベリアの風景と経済を変えようとしている。(PHOTOGRAPH BY MICHAEL ROBINSON CHAVEZ, THE WASHINGTON POST/GETTY IMAGES) 6月20日、北極圏に位置するロシア、シベリアの町ベルホヤンスクで、気温が過去最高の38℃を記録した。これを単なる突発的な出来事ととらえてはいけない。科学者たちによれば、今回の記録は地球が急速に高温化していることの証しであり、北極圏は今後ますます加速的に暑くなることを示しているという。 「ずいぶん前から、熱波のような異常気象はより頻繁になるだろうと警告してきましたが、思ったよりも早くそれが起こっているようです」と、デンマーク気象研究所の気象科学者、ルース・モトラム氏は言う。 1885年にベルホヤンスクで記録が開始さ

    北極圏で前代未聞の38℃を記録、何を意味する?
    taron
    taron 2020/06/26
    まあ、北極で急激に温暖化が進むというのは予測されていたことだよねえ。早くて温度が高いことに驚くけど。/メタンガス放出で、温暖化が一層促進される。
  • ライオン進化の歴史を解明、絶滅種をゲノム解析で

    朝日を浴びながら草むらを歩くアフリカイオン。タンザニアで撮影。(PHOTOGRAPH BY MELISSA GROO, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 今から3万年前、ライオン(Panthera leo)はさまざまな亜種に分かれ、4つの大陸に広がって生きていた。なかでもホラアナライオンはよく繁栄し、現在のスペインからユーラシア大陸を横断し、北米のアラスカやユーコンまで分布していた。その姿は先史時代の洞窟壁画に広く描かれている。 一方、アメリカイオンは、現生のアフリカイオンや絶滅したサーベルタイガーより大きく、北米全域とおそらく南米の一部にすんでいた。(参考記事:「絶滅動物サーベルタイガー、驚きの暮らしが判明」) 他にもアフリカ、中東、インドに多様な大きさや外見のライオンが生息していたが、大半がすでに絶滅している。しかし、科学者たちは遺伝学的な手掛かりを集め、絶滅し

    ライオン進化の歴史を解明、絶滅種をゲノム解析で
    taron
    taron 2020/05/10
    この種の大型動物は、人間と資源の利用が競合すると、不利なんだろうなあ。ホラアナライオンはたてがみがなかったために、他種と交雑できなかった。/インドライオンは近親交雑が進んでいる。亜種間の関係の決定。