出典:日経SYSTEMS 2016年3月号 p.26-28 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 今年1月、東京・浅草の雷門わきに変わった自販機が設置された。英語で会話すると、お薦めの飲料を教えてくれる。難易度が高いシステムといえるが、開発期間はわずか3カ月。実現にはSaaS APIの活用が必須だった。SaaS APIがシステムの開発スタイルを大きく変えようとしている。 アサヒホールディングス、アサヒ飲料、野村総合研究所は2016年1月、「対話型自動販売機」(対話型自販機)の実証実験を開始した。自販機横の液晶画面に向けて飲料に関する質問を英語で発すると、適切な説明画面を表示する(図1右)。「日本語表示しかない自販機において、訪日外国人の購入支援として音声がどれだけ使えるのか実証したかった」(プロジェクトを先導した野村総合研究所 IT基盤イノベーション本部 デジ