日中ハイレベル経済対話などに出席するため訪中している山田正彦農水相は27日、北京で中国の韓長賦農業相と会談し、カツオやマグロの資源保護のため、中西部太平洋で操業する中国の漁業会社が所有する大型巻き網漁船数を増やさないことで合意した。 中西部太平洋では、中国や台湾の漁船が増え、カツオやキハダマグロ、メバチマグロなどの資源減少が懸念されている。今回の合意で乱獲に歯止めがかかることが期待されている。 また、中国側が直面するメバチマグロの漁獲枠不足に配慮し、日本側は余っている漁獲枠の一部を移譲することでも合意した。 3月にカタール・ドーハで開かれたワシントン条約締約国会議では、大西洋・地中海のクロマグロの国際取引を全面禁止するモナコの提案を、日中などの連携で否決に持ち込んだ。(共同)