ワサビ成分 水銀排出 筑波大実証 2011年1月28日 00:32 カテゴリー:社会 九州 > 熊本 水銀研究者たちが集った国立水俣病総合研究センター主催の国際フォーラム=27日、熊本県水俣市 ワサビに含まれる成分が、メチル水銀を体外に排出させるというマウスによる実験結果が27日、熊本県水俣市で始まった国立水俣病総合研究センター主催の国際フォーラムで発表された。水俣病など深刻な健康被害をもたらしてきた水銀をめぐっては、近年、途上国での汚染拡大が懸念されている。発表した熊谷嘉人・筑波大教授の研究グループは「食生活を見つめ直すことで、水銀被害のリスクを減らすことができるのではないか」としている。 研究グループの日本学術振興会特別研究員、外山喬士(たかし)氏によると、メチル水銀を0・02ミリグラム投与したマウスと、同量のメチル水銀に加え「イソチオシアネート系化合物」を0・2ミリグラム投与した