大阪府民共済生活協同組合(大阪市)が正規の手続きを経ず、松本一鶯(いちおう)前理事長に約2億5千万円の退職金を支払った問題で、松本前理事長は20日、退職金の一部を返納する考えを明らかにした。当初、返納の意思はないとしていたが、態度を変え、「社会貢献として寄付しようと思う分を返納する」と述べた。 府民共済は同日、理事会を開催。終了後に瀬戸川徹理事長や松本前理事長が記者会見し、改めて「組合員や関係者に迷惑をかけた」と謝罪した。さらに、松本前理事長は、責任を明確にするために退職金の一部を返納することや、現在務める相談役の辞任を申し出たことを明らかにした。 理事会は松本前理事長の申し出を了承。退職金の支給に違法性がないかを調べる内部組織の設置も検討しており、9月30日に臨時総代会を開くことも決めた。 態度を変えた理由について、松本前理事長は「(前日は)深く考えていなかった。個人的に赤十字などに寄付