1月6日、環境保護団体シーシェパードが昨年10月に導入した小型高速船アディ・ギル号が、オーストラリア南方の南極海で日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」と衝突した。高速船の乗員6人は救助されたが、船首部分が大破。シーシェパードによると、曳航の途中で沈没した。 シーシェパードは最近、アメリカの人気クイズ番組の元司会者からの寄付などで、ノルウェー製の捕鯨船やヘリコプターを購入。日本の調査捕鯨船の進路を横切ったり、緑色のレーザー光線を照射するなど妨害行動をエスカレートさせている。団体の代表ポール・ワトソンはウェブサイトで、アディ・ギル号の損害額が200万ドルに上ると主張。「大きな痛手だが、クジラ1頭を失うほうがもっと重大だ。今回の件でわれわれの決意はさらに強まった」と述べている。 強い決意以上にシーシェパードには得るものがあるかもしれない。彼らの活動は、ケーブル局のアニマル・プラネットが放送す