「スキンヘッド(丸剃)体験しませんか。女性4千円より―」 こんな張り紙を京都市のある理髪店前で見つけ、思わず立ち止まった。女性でそり頭? 張り紙をしているってことはニーズがあるのだろうか。気になって店を訪ねた。 中京区の竹屋町通にある「高木理髪店」。そり頭を勧める張り紙には、男性料金と並んで女性料金が赤字で記されている。理髪店は男性客中心だけに、そり頭なら女性はなおさら少ないはず。なぜ女性料金も明記しようと思ったのか。 「そんな深い意味はないで」と、ハキハキと応じてくれたのは3代目店主の高木清美さん(76)。20歳から理容師を続けるベテランで、祖父が大正時代に創業した店を今は1人で切り盛りしている。 そり頭にした女性客は過去に2人いたという。2人とも「女性でもしてくれますか」と飛び込みで来店。ともに30代くらいで、「自分を持っている感じ」のおしゃれな人だったという。清美さんは「女性理容師や