Wi-Fi Allianceは、「Wi-Fi HaLow」という名の新しい通信規格を発表した。従来よりも少ない消費電力で、ワイヤレスデバイスの通信距離をおよそ2倍に拡大できるという。 HaLowはWi-Fi Allianceが米国時間1月4日に発表したWi-Fi規格「802.11ah」の通称で、スマートフォンやモノのインターネット(Internet of Things:IoT)の市場を主なターゲットとしている。 このような市場の製品にHaLowが特に適している大きな理由は、HaLowの使用する周波数帯が900MHzであることだ。 この周波数帯は、米国では特定の移動体通信事業者に割り当てられておらず、長年の間、家庭用コードレス電話に使用されてきた。電話コードの制約を受けずに固定電話を使いたいというニーズがあった時代からだ。 900MHz帯を使用している製品は今も存在するが、この周波数帯で競合