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ブックマーク / minesweeper96.hatenablog.com (5)

  • 2014年、漫画ベスト50 - From The Inside

    今年も良い漫画がたくさん読めました。当にありがとうございます。特に良かったもの上位50作品について書きます。選出条件は「2014年1月1日から2014年12月29日までに商業流通で単行が刊行された新作」です。 昨年の様子はこちら。 では50位から。 第50位 ▽ 久住昌之、土山しげる『漫画版 野武士のグルメ』 『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』の久住昌之先生のエッセイを『極道めし』の土山しげる先生が漫画化。定年退職を迎えた主人公・香住武が、昼間からビールを飲んで焼きそばをべたり、タンメンをべたり、麦とろ飯をべたり、トースト定べたりする漫画です。 おっさんがご飯をべているだけなのに、なぜこんなに面白いのか。自分のことを野武士だとか言っちゃうあたりがおもしろいのか。それとも土山先生の絵だからなのか。ふと冷静になると「俺は何を読んで喜んでいるんだ……」となりますが、それはそれとし

    2014年、漫画ベスト50 - From The Inside
    white_rose
    white_rose 2014/12/30
    良さそうなチョイス
  • 2013年、映画ベスト10 - From The Inside

    今年は2012年ほど映画が見られませんでした。残念。来年はもっと見たいです。 10位 ▽ 高畑勲『かぐや姫の物語』 映画『かぐや姫の物語』公式サイト 地上は穢れている。そんな穢れているところに行きたいと言うのなら、その生を全うせよ。この世界は、いいとこ取りなどできない。……要はそういうお話です。 この世界はクソッタレでしかないので、それがいやなら地上に降りたいなど言うなという大変ありがたい教えであり、問答無用で回収していくあちらさんとしても「今さらなに言ってるのンモー」みたいな感じであるのでしょう。迎えにくるシーンの音楽が完璧に狂っていて最高でした。 あと女童が完全にパタリロで最高だなと思ってたら最後まで美味しい役回りでしたね。女童のためにある映画ですよ!(言い過ぎ) 9位 ▽ レア・フェネール『愛について、ある土曜日の面会室』Qu'un seul tienne et les autres

    2013年、映画ベスト10 - From The Inside
  • 2013年、小説ベスト10 - From The Inside

    読書はすれど、いわゆる「小説」を読まなくなって何年か過ごしましたが、2013年は小説熱が少し復活してきたので、まとめます。来年はもっと読みたいですね。 10位 ▽ 東浩紀『クリュセの魚』(河出書房新社) 東浩紀はセカイ系について、ジャック・ラカンの用語を用いて「想像界と現実界が短絡し、象徴界の描写を欠く」という表現で定式化できるとよく説明しています(引用は東浩紀の近著『セカイからもっと近くに』より)。想像界(きみとぼく)の行動が現実界(世界の危機)に直結しており、そこには象徴界(社会)が一切登場しない。こうした「セカイ系の困難」への東さんなりのひとつの回答が、作だったのではないかと思います。 作はSF的な設定における「きみとぼく」の物語で、とてもセカイ系っぽい小説です。にも関わらず、作では「きみとぼく」の細やかな感情の機微はとても簡素に描かれており、描かれる危機も決して「世界滅亡」と

    2013年、小説ベスト10 - From The Inside
  • 2013年、漫画ベスト30 - From The Inside

    今年も素晴らしい漫画がたくさん出ましたね。10作品に収まらなくて、最終的に30作品を並べることにしました。楽しい。2013年1月1日から2013年12月28日までに出版された単行から選出しています。では30位から。 30位 ▽ 武富健治『惨殺半島赤目村』(1) 『鈴木先生』の武富健治さんによる新作は、趣味全開っぽい「閉鎖的な村でのサスペンスもの」。都会からやってきた医師・三沢が、かつての観光開発の失敗を聞かされたり(朽ち果てた観覧車!)、村社会の困難に直面したり(住人が集まる居酒屋で「どうも」で挨拶を済ませたら「礼儀を知らん男やのう……」とか詰め寄られちゃう)、謎の事件に巻き込まれたり(子どもが崖に突き落とされたり行方不明になったり)、村の暗部っぽい風習を見つけちゃったり(隔絶された集落と、村営の娼婦小屋)しつつ、自らのサイコメトリー能力で真実に辿り着こうとするが……という正直なところ設

    2013年、漫画ベスト30 - From The Inside
    white_rose
    white_rose 2013/12/30
    合わなそうなのもあるけど、参考に。
  • 庵野秀明『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』、絶望とエヴァの呪縛(ネタバレ注意) - From The Inside

    ネタバレです。 ▽ エヴァンゲリオン公式サイト うわあ、なんだか大変なことになっちゃったぞ。 序は徹底的にエンターテインメントで、破は徹底的にベタな希望を描いていました。破を見た後はそりゃあ僕も興奮して「ぽか波最高や!」とか言ってたわけです。 ▽ ヱヴァ破の話をもう少しだけ(ネタばれ) - From The Inside (Old / Hatena Diary) 僕は破のとき「14年の重み」という言い方をしました。テレビ版の1995年からから14年を経た2009年だからこそ、ベタな希望を描くことが許された、と。新劇場版は希望の物語であると。 で、Qですよ。えっ、当に14年経ってた。マジか。 お年を召していないように見えるアスカさん(外見14歳で実は28歳)。外見が変わっていないのは「エヴァの呪縛」だといいます。うわああああああ14年間エヴァの呪縛でそのまんまってことかよおおおおおお。それ

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