行政刷新会議の「事業仕分け」で科学研究予算の廃止や大幅削減が相次ぎ、総合科学技術会議の有識者議員や日本学術会議、9大学の学長、さまざまな学会や研究者団体、若手研究者から厳しい批判の意見書や声明が出ています。 海外の有力な科学誌も「予算削減は科学による収穫も奪う」と批評しています。 計り知れない損失に 文科省所管の競争的資金の半分強が「事業仕分け」の対象となり、そのほとんどが「予算縮減」や「見送り」となりました。 新たな革新的技術を開拓し、気候変動予測などの究明の力となる「次世代スーパーコンピューター」、和歌山毒カレー事件で使用されたヒ素の科学鑑定に威力を発揮した大型放射光施設「スプリング8」、地震発生の究明にも資する「深海地球ドリリング」、新型インフルエンザ対策として期待される「感染症研究国際ネットワーク推進プログラム」など、温暖化対策や国民生活にも貢献する基盤的研究も含まれています。 基