フランスで6日投開票された大統領選挙決選投票で、野党・社会党のフランソワ・オランド前第1書記が現職のニコラ・サルコジ大統領を破り当選しました。ギリシャでも同日、実施された総選挙で、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)と新民主主義党(ND)の与党連合が、前回総選挙時の合計得票率77%を32%に減らし、獲得議席数も過半数を割る歴史的大敗北となりました。 両国に共通するのは、政府が進める緊縮政策に対する有権者の強い反発で、政権与党がそろって、国民に、明確な「ノー」の審判を突きつけられる結果となりました。 仏大統領に当選したオランド氏は同夜、支持者を前に、「フランスは変化を選択した」と勝利を宣言。「もはや緊縮政策が唯一の選択肢ではないと欧州の多くの国が安堵(あんど)したはずだ」と述べました。 財政再建が争点となる中でオランド氏は、緊縮一辺倒でなく経済成長と雇用拡大を重視することを公約に掲げ、支持率