21世紀を迎えてはや幾年、はたして僕たちは旧世紀よりも未来への準備が整っているだろうか。乱脈と積み上げられる情報の波を乗り切るために、かつてないほどの敬愛をもって著者が書き下ろす21世紀の青山正明アーカイヴス! << 前回の記事を読む ロリコンにおける青山正明(5) 1985年はロリコン・ブーム第一期の最期の年である。細かい話は後に回して、まず『Hey!Buddy』の青山の記事といえば、ビデオ情報記事と連載「Flesh Paper」が変わらず継続され、結局終刊まで同じペースだった。青山は自虐的に「FPなんて、俺と高桑さんしか読んでないんじゃない? エーン、一生懸命書いてるのにー」(1月号)とまで書いているが、この年から『Hey!Buddy』以外の雑誌の編集や、幻の著書『HORROR FILMS』の準備などに手を出し始めるので、ホームグラウンドではそれほど目立ったことはやらなくなったようだ。