Webサービスの基軸を構成するのは、SOAP、WSDL、UDDIの3つのテクノロジだ。この連載では、Webサービスの基本的な知識を身に付けるために、この3つのテクノロジの背景と仕様、機能などを分かりやすく解説していく。(編集局) SOAP拡張のかぎを握るヘッダ 前回「SOAPという封筒の内部構造」では、SOAPの内部構造とメッセージ本体を中心に紹介した。今回は、SOAPのヘッダについて解説する。 SOAPメッセージのヘッダには、SOAPメッセージを処理するアプリケーションが機能を拡張するために、独自に定義する要素・属性を格納できるようになっている。例えば、認証などのセキュリティ情報、トランザクション情報、セッション情報といった、SOAPボディでは直接扱うことのできない情報を記述することが考えられる。