ビジネスの世界で最も危険な3語の決まり文句、それは「Everyone does it.(みんなやっている)」だ。業界の規制を曲げることがどれほど慣行化していても、それで競合他社がどれほど得をしていても、そして自分もそうすることへの圧力がどれほど強くても、誘惑に屈する前にすべき単純な自問がある。世間に知れたらどうなるか。損害はどれだけ大きいか──。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)がディーゼル
1990年代初めにフォルクスワーゲン(VW)を破綻の危機から救い、巨大帝国に仕立て上げたフェルディナント・ピエヒ氏が辞任に追い込まれ、1つの時代が終わりを告げた〔AFPBB News〕 ドイツ北部の都市ブラウンシュヴァイクは、堕ちた君主について多少のことを知っている。大聖堂の近くには、中世の君主「ハインリヒ獅子公」を称えるライオンの銅像が立っている。領土拡大を目論み、ミュンヘンを興したが、最後には孤立し、領土を奪われ、追放された人物だ。 4月25日、ブラウンシュヴァイク空港で、現代の獅子であり、企業帝国を建設した男が有力役員らとの対決の後、失脚した。 フェルディナント・ピエヒ氏(78歳)は、およそ60万人の従業員と2000億ユーロの売上高を誇る巨大自動車企業フォルクスワーゲン(VW)の会長として空港に到着した。 それから2時間後、VWグループにおける全役職を辞して帰途に着いた。同氏が199
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