トヨタ自動車が社長交代を決めた。創業家出身の豊田章男社長(66)が会長に退き、佐藤恒治執行役員(53)が4月1日付で新社長に就く。2009年から社長としてトヨタを率いた豊田氏は業績を立て直しながら、自らレースドライバーとしても活動。「車屋」を印象づけてきた。経営のバトンを渡す佐藤氏は、高級車ブランド「レクサス」の電気自動車(EV)へのシフトを率いた新世代の「カーガイ」だ。「AE86を買ったとい
Herbert Diess, chief executive officer of Volkswagen AG. Photographer: Hollie Adams/Bloomberg ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)は高級車部門ポルシェの最高経営責任者(CEO)を務めるオリバー・ブルーメ氏をグループCEOに昇格させる。予想外の人事で、ヘルベルト・ディース現CEOは退任する。 VWは22日、ディース氏(63)が9月1日までに退任すると発表した。新CEOとなるブルーメ氏(54)は、ポルシェCEOも兼務する。最高財務責任者(CFO)を現在務めるアルノ・アントリッツ氏は最高執行責任者(COO)に就き、ブルーメ氏を支える。
カルロス・ゴーン氏が仏ルノーから日産自動車に派遣されてから18年。工場閉鎖や系列にとらわれない購買改革などにより、経営不振に陥っていた日産をV字回復に導いた。グループ運営でも巧みなM&A(合併・買収)戦略で企業連合全体の世界販売台数を約2倍に伸ばした。だが、米国と中国市場への依存脱却など残された課題もある。(1面参照)2016年度を最終年度とする日産の中期経営計画「パワー88」。世界シェアと売
三菱自動車は14日、臨時株主総会を千葉市の幕張メッセで開き、資本提携を結んだ日産自動車のカルロス・ゴーン社長や三菱自動車の益子修会長兼社長ら11人の取締役を選任するなど、新たな経営体制を承認した。ゴーン氏は「再生に向けた新たな幕開けだ。私には拡大したアライアンス(提携)を成功に導く自信がある」と述べた。ゴーン氏は信用の回復や業績の黒字化など「3つのコミットメント(公約)に取り組む」と強調。益子
日産自動車は19日、カルロス・ゴーン社長(62)が三菱自動車の会長につく人事を固めた。三菱自の益子修会長兼社長(67)には、社長留任を要請している。三菱自は月内に日産から34%の出資を受け入れる予定で、ルノー・日産のトップを兼務するゴーン氏が三菱自の会長も兼任し、抜本的な経営の立て直しを進める。12月に開く三菱自の株主総会後の取締役会で正式に決める。同社は今年4月に軽自動車で燃費改ざんが発覚。
業績は好調だが、なにかがおかしい スズキが3月9日から国内で販売開始した小型車「バレーノ」は、インドで生産した逆輸入車だ。同社がインド製の自動車を国内で売るのは初めて。記者会見したスズキの鈴木修会長(86)は「インドで30年以上車を造ってきたが、ようやく品質が日本の工場の水準にまで達した。他の輸入車と同様に日本でも二重検査をしており、品質は全く問題ない。グローバル化とはこういうことではないか」と胸をはった。 自動車市場の成長が有望なインドで圧倒的なトップシェアを誇るスズキ。1983年から他社に先駆けて積極的に投資してきた努力が実った成果と言えるだろう。足元の業績を見ても2016年3月期の第三・四半期決算(2015年4~12月)では純利益が前年同期比28%増の1022億円となり、過去最高を更新。国内や東南アジアの不振をインドでの販売増が補って増益に貢献した。 業績は好調なものの、スズキの最近
【フランクフルト=加藤貴行】イタリアの高級スポーツカーメーカー、アウトモビリ・ランボルギーニは23日、親会社である独アウディの幹部、ステファノ・ドメニカーリ氏(50)が3月15日付で最高経営責任者(CEO)に就くと発表した。同氏は2014年までフェラーリで自動車レース「F1」のチーム統括を務めた人物。イタリアのライバル企業出身者のトップ抜てきとなる。ドメニカーリ氏はフェラーリに入社後、08年か
自動車ビッグ3の1つであるフォードは、Amazonと提携して開発する自宅から自動車のエンジンをかけてエアコンを入れられるという遠隔操作技術や、アフリカなどの道路整備のおぼつかない場所をデータマッピングするバイク、カーシェアリングシステム「GoDrive」、そして開発を進める自動運転車の動向などを世界最大の家電見本市であるCES 2016の会場で次々と発表し、自動車メーカーとしての立場から、新たにモビリティ(移動体)関連企業への転身を図っていることを強く印象づけました。自動車メーカーという枠を超えて、他分野に進出するフォードには、元社長で創業家出身のビル・フォード氏が大きな影響力を与えているようです。 Bill Ford Isn’t Scared of Apple — Backchannel — Medium https://medium.com/backchannel/bill-ford-
6月30日、午後6時。背広をはおり、ネクタイをきっちりと締めた鈴木修会長(85歳)らスズキの経営陣が「ホテルニューオータニ東京」の記者会見場に姿を現した。修氏の長男である鈴木俊宏副社長(56歳)が社長に昇格するという、社長交代の会見だった。1970年代からスズキの「顔」であり続けた修氏は代表権のある会長とCEO(最高経営責任者)の職は続けるが、2008年から兼務していた社長の肩書きを息子に譲った。 株主総会からわずか4日後の社長交代をもたらした独フォルクスワーゲンとの提携解消問題や自動車業界を取り巻く環境変化については、既に多くのメディアが報じている。せっかく「記者の眼」というコラムなので、記者会見、とりわけ新社長に就任した俊宏氏の発言に垣間見た、日本企業の世代交代について書こうと思う。 7回、口にした「チームスズキ」 「中期経営計画は私が中心となり、他の役員と一緒に作成してきましたので、
「自動車業界は人材の奪い合いが起きている」。昨年12月、日産自動車の経営幹部の流出が相次いでいたことに対し、カルロス・ゴーン社長は「最近、誰か辞めた人はいましたっけ?」と冗談交じりに話しながら、こうも答えていた。 そして今回、「確かな実績を持つ、優秀な自動車業界の幹部」(ゴーン社長)として元トヨタ幹部を引き入れる。日産は6月3日、トヨタ自動車の欧州法人の元幹部、ダニエル・シラチ氏(50歳)が7月15日付けで副社長に就任する人事を発表した。 最高意志決定機関のメンバーに トヨタ出身者が日産本体の役員に就くのは今回が初めて。また、最高意志決定機関であるエグゼクティブ・コミッティ(EC)のメンバーにも入る。日産でのキャリアがなく、他社から転身した幹部がいきなりECメンバーに就任するのも異例のことだ。
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