キリスト教系の保守政党を率いていたメルケル首相が退任し、新政権が発足したドイツ。新政権下ではマイノリティにやさしいリベラルな社会政策が多く約束され、今後ドイツ社会が大きく変わることが見込まれるという──。 マイノリティにやさしい新政権 ドイツの新しい連立政権は、税金、年金、気候変動などあらゆる分野で政党間での合意を形成するのに苦労していた。しかし、ある一点が共通点として異なる政党を結びつけている。この数十年のドイツにおいて、社会的にもっとも進歩的な政権になりたいという思いだ。 すでに公開されている連立協定には、マイノリティに良い影響を大きく与える可能性のある政策が幅広く盛り込まれている。その対象となるのは移民、子供を持つレズビアンカップル、トランスセクシャルなどだ。 緑の党のLGBTQ+ロビー団体「クイア・グリュン」の広報官であるグレタ・ガーリヒスは、「喜びをおさえきれません。多くのクィア