数年前に、バーチャル繁盛店、という言葉を見かけた事がある。 ネットの口コミでは評価が高いが実際にはさほど繁盛してるわけではない店を指してこう呼んでいた。 うまいことを言うなあと感心した。 私はそういう店をたくさん知っていたからだ。 それに、その頃ちょうど私が中心になって立ち上げたばかりのある店も当時まさにそのバーチャル繁盛店だった。 食べログのユーザーは、個性的で本格的で職人気質で商売っ気が無い(ように見える)店を高く評価する。 しかし実際に繁盛する店というのは、もっと平凡で、誰からも嫌われないように細心の注意を払い、ビジネスとして徹底した企業努力を隠さない店である。 本来そこには優劣はなく、単に価値観やTPOの違いでしかないのだが、食べログ上はあきらかに前者が優で後者が劣というバイアスが働く。 するとどういう事がおこるかというと、後者の「リアル繁盛店」のお客さんの一部が(それは本当にほん