【ニューヨーク=加藤賢治】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は27日、ボストンマラソンを狙った爆弾テロ事件で、死亡したタメルラン・ツァルナエフ(26)容疑者と母親の2011年の電話での会話をロシア政府当局が盗聴した結果、危険人物と判断し、米政府に通報していたと報じた。 AP通信によると、盗聴は11年初めに露連邦保安局(FSB)が行った。 米連邦捜査局(FBI)は19日、11年に外国政府から同容疑者に関する情報提供の要請を受け、本人と家族を取り調べたが、不審な点はなかったと発表している。 同紙によると、2人はジハード(聖戦)について話し合っていたが、テロ計画への言及はなかったという。盗聴時、2人がどこにいたかなどの詳細は明らかにされていない。会話の内容は数日前に米政府に伝えられたという。