将棋ブームの波は、書店にもきている。 記憶に新しいところでは、創刊40年目にして初めて将棋をテーマにした『Number』1010号の「藤井聡太と将棋の天才」である。雑誌発売後に3度の増刷を行い、累計部数は当初の11万5千部の2倍となる23万部。これはサッカーW杯ドイツ大会直後の660号「オシムの全貌」(2006年8月24日発売)以来の大ヒットであるという。 この一因となったのは、同誌のカバーを飾っている藤井聡太二冠のタイトル獲得であることは明らかだろう。連日、ワイドショーでも将棋が特集され、王将戦リーグで藤井聡太二冠が羽生善治九段に敗れると、それを伝える速報テロップがテレビ画面に流れた。 このように世間から大いに注目されている将棋であるが、長年、棋書や関連書を揃えてきた書店では、今のブームをどのように感じているのだろうか。 日本屈指の将棋本の品揃えで知られるジュンク堂書店池袋本店の将棋棚を
9月10日の中日新聞に載った藤井2冠の王位戦獲得後のインタビューが、一部で話題になっています。記事によると『最新のはCPUに「ライゼンスレッドリッパー3990X」を使っています』とのこと。Ryzen Threadripper 3990Xは最新のCPUで価格は50万円ぐらい。PC全体では70万円ぐらいかかっていると思われます。ちなみにメモリは256GBとのこと。 値段はともかく、どれぐらい速いのか。藤井二冠が過去に使っていたと噂されていたCPUと比べてみました。 CPU性能比較「【Hothotレビュー】世界最高峰の64コア/128スレッドCPU「Ryzen Threadripper 3990X」を徹底テスト – PC Watch」によると、やねうら王ベンチマークで計った速度は、52,573,556 Nodes/sec。CPU 1つに制限した場合でも912,064Npsとのこと。 これだけでは
女流棋士の香川愛生(かがわ・まなお)女流三段。9歳で将棋を覚え、その3年後には「女流アマ名人戦」で、最年少優勝を果たします。その後、15歳で女流棋士の道へ。20歳の時には初挑戦で「女流王将」のタイトルを獲得しました。 現在は女流棋士の傍ら、登録者数13万人超のYouTubeチャンネル「女流棋士・香川愛生チャンネル」の運営、そして会社経営など、多彩な顔をお持ちです。 まさに華々しい経歴。しかし、順調そのものに映るキャリアの中には、いくつもの苦悩や後悔があったと言います。「負けた悔しさは、いつまでも自分の中に残り続ける」と語る香川さんは、いかにそれを乗り越え、前を向いてきたのでしょうか? 厳しい勝負の世界で培った感情のコントロール方法や、将棋の普及活動にかける思い、さらには将棋とビジネスの関係性など、さまざまな切り口でお話を伺いました。 ── 香川さんは9歳で将棋を覚え、12歳でアマチュア女性
将棋界では藤井聡太棋士のフィーバーが起こっています。若干18歳になりたての藤井棋士のタイトル戦が大きな話題になっています。歴史的には、羽生善治、谷川浩司、加藤一二三といった当時の神童達もかつては世間を騒がせたはずです。 世代の異なる強者同士が、ピーク時の実力で戦うと、誰が強いのか?これは将棋界だけでなく、勝負の各世界で話題に上がることです。ここでは、プロ棋士の過去の膨大な対局データと統計モデルによって、各棋士の実力を数値化し、誰が最強なのかを相対的に示してみようと思います。 対象は将棋棋士成績DB[1]に掲載がある棋士番号のあるプロ棋士に限定します。初期の方の棋士(9名)は対戦データがないため除き、2019年10月以降にプロとなった棋士(5名)もデータ不足のため除きます。これで合計309名になり、この棋士同士の対局データのみを集めます。(309名のリスト)データは全て将棋棋士成績DB[1]
7月5日(金)。関西将棋会館において、竜王戦決勝トーナメント▲久保利明九段(1組5位)-△藤井聡太七段(4組優勝)戦がおこなわれました。 終局時刻は23時23分。総手数は184手。劇的な終盤戦を乗り切り、棋史に残る名局を制したのは、若き天才・藤井七段でした。 藤井七段はトーナメントを勝ち進み、次戦で豊島将之名人(王位、棋聖)との対戦が決定。またその対局料120万円も獲得しました。 藤井七段の出世将棋か 筆者はこれまで藤井七段の対局を伝える際、何度も「名局」と表現してきました。それは決して、筆者の語彙が足りないから、だけではないでしょう。今回も、それほどまでの名局。感動的な名局でした。 竜王戦決勝トーナメントを勝ち進み、タイトル戦初登場を目指す藤井聡太七段に対して、待ち構える相手は、どこまで行っても強敵ばかりです。 久保利明九段はタイトル7期、棋戦優勝6回などの実績を誇る、現代のトップ棋士の
会社の人達の将棋リテラシーが低すぎて、普段どういう考えで生活をしているのか不安になったので1手詰の世界から紹介することにしました。 1手詰めの詰将棋の魅力 1手詰はその名の通り、こちらが1手指して終わりの詰め将棋なのでそもそも非常に簡単である。駒の動きさえわかれば楽しめます。 さらに1手詰ということで指すのは”とどめ”だけです。ゲームならボス戦、映画ならラストシーンだけを楽しみながらその前にあったであろう壮大な物語を想像して楽しめます。 1手詰の場合の基本ルール 1.攻め手は王手で詰める 2.正解手は1つ 3.玉方の持ち駒は残りのコマ全部 4.最後に攻め方の持ち駒が余ることはない 5.玉方は無駄な合駒はしない 実践 1手詰ハンドブック 作者: 浦野真彦出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ発売日: 2009/11/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 12回
将棋のプロ棋士とコンピューターソフトの五番勝負「電王戦FINAL(ファイナル)」の最終第5局が11日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、阿久津主税(あくつちから)八段(32)がソフト「AWAKE(アウェイク)」に勝ち、棋士側が通算3勝2敗で初の団体勝利を果たした。棋士側はこれまで2年連続でソフトに負け越しており、最後となる今回、意地を見せ、「3年連続敗北」の屈辱を免れた。 棋士側の2連勝のあと2連敗で迎えた最終局。名人挑戦権を争うトップリーグのA級順位戦に在籍していた阿久津八段が序盤、AWAKE相手に有力と見られていた作戦を採用したところ、開発者の巨瀬(こせ)亮一さんが突然、投了を告げた。持ち時間は各5時間で、対局は夜まで続くとみられていたが、午前10時の開始からわずか49分、21手で終局となった。 棋士5人と五つのソフトが戦う団体戦形式の電王戦は一昨年始まり、過去2回はソフト側が3勝1敗
将棋のプロ棋士とコンピューターの五番勝負「電王戦FINAL(ファイナル)」第2局が21日、高知市の高知城追手門で指され、永瀬拓矢六段(22)がコンピューターソフト「Selene(セレネ)」に勝った。永瀬六段が成れる角をあえて成らずに王手をかける「奇手」を指したのに対し、Seleneがプログラムの不備でその王手を放置して別の手を指す反則を犯した。コンピューターの反則負けは電王戦では初めて。 対局は若手棋士の登竜門「新人王戦」「加古川青流戦」で優勝した実績を持つ永瀬六段とコンピューターとの力勝負に。永瀬六段が勝ちを読み切り、攻勢に出たとき、「事件」が起きた。 終局後、永瀬六段は奇手を指した理由を「練習段階でコンピューターが『不成(ならず)』にうまく対応出来ない場合があるのは知っていた。自分に勝ち筋が多い局面になったこともあり、時間を使ってくれるなら、と思って指した」と話した。Selene開発者
第64回NHK杯テレビ将棋トーナメントの準決勝第2局・行方尚史八段(41)―橋本崇載(たかのり)八段(32)戦が8日、NHKのEテレで放送され、橋本八段が「二歩」の反則を犯して敗れるハプニングがあった。橋本八段は名人挑戦権を争うA級順位戦にも在籍した実力者で、自らバーも経営する異色の人気棋士。 「二歩」は、自分の歩がある同じ縦の列に持ち駒の歩を打つこと。禁じ手の一つで、反則負けになる。プロの対局でもまれに起こるが、トップ棋士の対局で出るのは極めて珍しい。 橋本八段は中盤の勝負どころで持ち時間を使い切り、秒読みに追われるように92手目で「二歩」を着手した。その瞬間、両対局者とも「あっ」と声を発して頭を抱えた。橋本八段は「すみません。失礼しました」と謝っていた。
2012年から始まったプロ棋士とコンピュータ将棋ソフトの棋戦、電王戦。2014年の第三回大会では、1勝4敗でプロ棋士がコンピュータ将棋に敗れ、2年連続で人間側が惨敗した。コンピュータ将棋の進化は将棋をどう変えるか。羽生善治4冠に、ルポライターの高川武将氏が聞いた。 ──将棋に今、大きな転換点が訪れています。コンピュータ将棋の進化です。 「この2、3年で一番大きな変化ですね。コンピュータが強くなるのはわかっていたことですが、今、実際に様々な影響を起こし始めている。伝統的な世界でコンピュータとどう対峙していくかが問われているのは、非常に特殊な状況だと思います」 ──昨年の電王戦で出た人間には違和感があって指せない斬新な手がその後、棋士に流行したり、計算力だけでなく創造性や独創性も発揮し始め、人間が学び始めている。 「なぜその手を指したのか、コンピュータの思考プロセスまではわからない。1秒間に百
ある個人的な経験から話を始めたい。半年ほど前、翻訳会社でアメリカ製オンラインゲームを翻訳するアルバイトをしていた私は、数時間後に迫った締切りに冷や汗をかきながら翻訳校正用のソフトを操作していた。 翻訳を仕上げる際かならず使うよう上司に指示されたそのソフトは、私の作った翻訳文に数百個のエラーがあると指摘している。だが、その大半は、数字が正しく訳されていない(Ex.「10」を「十」と訳している)、訳語が統一されていない(Ex.「order」を「注文」と「順番」で訳し分けている)、違う原語に同じ訳語が使われている(Ex.「Objective」と「Objectives」をどちらも「目的」と訳している)といった意味のない指摘なのだ。 文脈に応じて適切な言葉を選び自然な翻訳を作ろうとしてきた私の努力が、文脈を全く考慮しないソフトによって無残に打ち砕かれる。もちろん明らかな翻訳ミスを指摘している箇所もあ
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