世に出ている論文はBCG仮説に肯定的なものが多いのですが、イスラエルからBCG仮説に否定的な研究が発表されました。 BCGワクチン接種の若年成人と非接種の若年成人における新型コロナの感染率(JAMA Network) この論文には期待外れの点が2つあります。 死亡者数ではなく感染者数を用いているため、検査の方針や精度に大きく依存している。 1979年から1981年に生まれた人と1983年から1985年に生まれた人を比較している。対象集団が驚くほど小さいというか、ひどいチェリーピッキングとしか言いようがない! 以上の2点から、この論文にレビューする価値があるとは思いませんが、その死亡者数のデータを利用してBCG仮説を検証するために、イスラエルの状況を分析してみましょう。 この論文によると、イスラエルでは1955年から1982年までの間、国の予防接種プログラムの一環として、BCGワクチンがすべ